考え・想いなど
2010年02月19日
『学び合い』勉強会&授業参観の報告
上越教育大学の西川先生が提唱する『学び合い』という授業思想について、実践なさっている先生をお招きして16日に勉強会を、今日18日に授業参観を行いました。
『学び合い』は、学校、教師の役割を純化・強化し、また生徒を集団と捉え、最大の効果を生み出すものです。
具体的な授業においては、教師は学級の経営者に徹し、「一人も見捨てない。全員が課題をできるようにする」というビジョンを提示した上で、課題を提示して進捗と結果を管理します。
授業中は教師が教えるのではなくて、生徒同士が学び合う(教え合う)ことによって、擬似的な「全員による個別指導」を実現し、効果を上げます(学術的には、教師役と生徒役の課題に対する認識の差が開き過ぎない方が学習効果は高くなるそうです)。
わからない生徒には全員が教えようとするので疑問点が解消されやすく、また教えた側の生徒も説明をすることによって認識が深まるという効果があるようです。さらに、授業中の言語活動を通じてコミニケーション力がつく他、生徒が「折り合い」を身につけることによってクラス全体のまとまりが(男女混合など)が生み出され、特別支援の子どもや異学年(小学校から中学校までごっちゃに!)も含めて高い成果を達成しているといいます。
(参考)
○学び合いを提唱なさっている西川先生のサイト
http://www.iamjun.com/
手引書:http://www004.upp.so-net.ne.jp/iamjun/manabiai/tebiki/tebiki2.pdf
○16日勉強会
動画:http://www.stickam.jp/video/179755255
議事録:http://togetter.com/li/6044
高橋亮平氏ブログ:http://blog.livedoor.jp/ryohey7654/archives/51377854.html
○18日授業参観
浜田浩樹氏ブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/hamada_hiroki_2007/61001140.html
私は正直深入りし過ぎて客観的な視点を失っていると思いますので、同行したインターンの感想を掲載します。
○16日勉強会分
●一人目
・「学校=みんなが幸せになる場所」 だから「みんなでみんなができるようにしよう」という発想。
・他の人に説明することによって自分の理解がより深まる。
・1000時間の仲間同士のコミュニケーションによってコミュニケーション力 UP。
感想: いろんな教科でやることによって教える子と教えられる子が逆転して、
ひとりひとりが自分の存在に意味を見出せるようになるのではないかと思った。
なによりも生徒が楽しんで授業を行えるというのが魅力的。
●二人目
まず、私は「学び合い」の考え方は素晴らしいと思います。「教える」ことは物事を「考える」ことでもあると私自身が実感しているからです。
私はいま、子どもにバッティングを教えるアルバイトをしています。私は13年ほど野球をやってきましたが、ここまで野球について考えたことはありません。私が当たり前にできることが、子どもたちにはできない。では、どうやったらわかってもらえるのか。どうしてこの技術が必要なのか。それを考えるようになりました。そこには新しい「気づき」があります。
このことを、「学び合い」にあてはめるとすれば、私が「成績上位者」で、子どもたちが「落ちこぼれ」となるでしょうか。講師の三長さんは、「塾で習った教え方を、わからない子に教えても理解してもらえない。だから、出来る子は『どうしたらわかってもらえるか』を考えるようになる」という趣旨のことを述べていました。きっと成績のいい子どもたちの頭の中は、教えるという行為によって、すっきりと整理され、物事の本質みたいなものを理解していくのではないかと思います。これが講演を聞いていて感じた「学び合い」のメリットです。
「落ちこぼれ」を出さないという考え方は、先日のリヒテルズさんの講演ともつながる話です。学び合いの考え方には、理想的ゆえの「不安感」があるのだと、質問内容を聞いていて思いました。良い授業方法だということはわかった、でも今現在落ちこぼれている人にはどうしたらいいのだろう。本当にうまくいくのか。そんな不安の声が、学び合いが広がれば広がるほど増えると思います。
そういった不安を解消するためにも、このような勉強会は大切だと思いました。
●三人目
教師は目標を出し、環境をつくり、評価する。実際に教えるのは生徒同士。生徒同士で教えあうことで、理解度が高まったり、自主性・社会性が身に付くといった良い効果が期待できる。
率直な感想として、すごく面白そう!!私もこのような授業が受けたい!先生の側でこのような授業を行い、子供たちの様子を見ていたいと思いました。
一方で、質疑応答でもあったように仲間はずれになる子がいないのか、実際生徒同士の関係性はどのようなのか、また、先生の力量に大きく左右される授業スタイルなのかなという疑問も抱きました。
明日、実際に授業を見学させていただくのがすごく楽しみです。
●四人目
「わからない/理解できない」ということを他者に伝えるのに困難を感じる生徒は多いと思います。
そこを同じクラスの生徒がサポートして、学び合っていく。或いは考えを出し合い、共有しながら課題を達成していく。
この図式は問題を発見し、解決していく力とコミュニケーション能力の向上に繋がる非常にスマートなものだと感じました。
先日のMTGで、教育の目的について「個人の可能性を高めることで個々の生活を幸福なものとし、それによって社会と個人が相乗的に豊かになるため」という考えが纏まりましたが、「社会」をクラスや学校に置換すればここにも通ずるものがあるように思います。
○18日授業参観
教室内のそこかしこで、一生懸命学ぶ子どもたちの集団。圧巻です!
数学では、3種類くらいの解法を見ました。それぞれのグループ間で情報を共有するので、3通りの別解・思考を体験する子が出てくるわけです。
なお、先生が発したのは、最初の課題提示を除けば時間管理の「あと○○分だよ〜」 および停滞している子への促し(他の子に聞いてみれば)くらいでした。後は机間巡視。
●一人目
・算数と社会(どちらも『学びあい』)を見学。
・算数のミッション:「・・・を求め、理由を分かりやすく参加している方々に全員が説明できる。」
・先生の合図と共にみんな移動し、グループをつくって考え始める。
・解けた子が他の子に教え始める→分かった子が増えて他のグループの子にも教える。
・ずーっと一人で考えてる子がいたが、最終的に周りの子が教えてあげていた。
・しかし結局時間切れでミッション達成ならず(分からない子がいた)。
→「○○くん、教えてあげられなくてごめんね」という声。
・社会のミッション:「・・・について全員が話し合うことができる。」
・これもグループに分かれて好きな子同士で議論。
・話し合いが活発なところとそうでないグループがある。また、発言できてない子もいる。
・生徒同士で発言を促したり、立ち上がって違うグループに混ざってみたりしていた。
・最後に先生が達成できたか聞くと、みんな達成できたと手を挙げた。
・音楽・家庭科以外ではすべて『学びあい』だそう。
・分からなかった子や休んだ子のフォローは朝の時間や休み時間などに周りの子がするそう。
・みんな「学びあい」に対して積極的だった。
感想:自分で説明して他の人にわかってもらうというのはとても難しいが、多くの子ができており、楽しさを感じていた。
また、自分の意見を臆せず言える子が多く、ちゃんと議論しあえていた。学力も上がり、コミュニケーション力や発言力も上がるいい授業の仕方だと思う。
疑問点・問題点: 先生がいかにうまく生徒を動かせるかが重要だと思う。
また、ミッション達成のために友達の説明を丸暗記して写すだけの子がいないか心配。
ミッション達成が自己申告だから本当はできてなくてもできたといってしまいがちではないか。
全ての学級で行えるのだろうか。(先生の力量、塾に行っている生徒の多少によらないか)
●二人目
算数の時間の課題は円周の問題を解き、その解き方を参観者に「納得させる」ように説明することでした。クラス全員が説明し、参観者からサインをもらったらミッション達成ということでした。
その時間で私が一番気になったのはおそらく算数が苦手であろう2人組の男の子。彼らは「この問題は俺たちの手に負えない!」と声をあげ、ある参観者が「どうして?」と尋ねると「俺たちバカだから」と答えていました。その答えに一瞬どきっとしましたが、彼らはそういうと問題の解けた子の元に走っていったり、参観者に解き方を説明している子の横で説明を聞いたりして何とか解く方法を見つけようとしていました。
自力で考えず友達にすぐ解き方を聞いてしまうとか、出来る子の真似で実際に解けるようにはならないのかもなど『学び合い』でも弊害はあるのかもしれません。しかし、その弊害は通常の授業でも避けられるものではないと思います。
「自分はバカだから」と言った子がそこで諦めず、解き方を聞きにいったりしてとにかく答えを求め続ける姿勢を身に付けることができるということが、『学び合い』の大きな意義なのかなと思いました。
見学前は出来ない子にとって苦しい時間なのかなとも思っていましたが、「わからない、教えて」と皆が当たり前にいう環境だからこそ、わからないことが恥ずかしくない、出来ない子の劣等感も通常の授業より少なくなる可能性もあるのかもとも思いました。
2010年02月05日
「学び合い」という授業思想についての勉強会
私が政治の世界に飛び込む原点は、HPのトップページに書きましたが、塾講師時代の体験です。
ある小学校3年生の男の子の担当となった時、
「先生、ぼく馬鹿だから、勉強しても意味ないんだよ」
と初対面開口一番に言われたのが今でも忘れられません。
その子はポケモンの歌(当時)を、クラスで一番に暗記してしまうくらい、
好きなことにはのめりこむそして暗記力の高い子どもでした。
ただ、好き嫌いが非常にはっきりしていて、興味のわかない勉強には見向きもせず、ひとケタの足し算がようやくわかるかどうかくらいの状態で足踏みしていました。
一緒に頑張った結果、1年のちには成績が悪いなりにも単元に沿って学習できる程度になりました。特に図形は高得点を取れるようになりました。
そんな体験があったので、子ども一人ひとりの状態に寄り添うこともなく、逆にレッテルを張って子どもの将来を積みかねない存在である教育現場
を変えたいという思いから政治の世界に飛び込んだのです。
そんな思いを叶えてくれるかもしれない、ある授業手法と言うか授業思想に出会いました。
その名も『学び合い』です。
名前だけ聞くとありがちな感じですが、大胆なパラダイム変換を行い、教師の役割を純化しつつ教室内の理念・価値観を明確にするシステムは、非常にシンプルで精緻な設計をされていると感じます。
議員はもちろん、個々の先生の授業に介入することはできません。しかし、様々な方々に伝達することはできます。というか、そういう方が得意だったりします。
この『学び合い』、まだ見極め切ってはいませんが、もし本当に有用なものであるならば広く伝達し、幅広い皆さん方に知っていただき、ぜひ各方面で導入していただきたいなと考えています。それが、私の原点にも敵うことだと思っています。
まずは、自分を含めて周りの方に実情を知っていただこう! ということで、勉強会を企画しました。
いか、告知文です。ご興味おありの方がいらっしゃったらぜひお越しください。
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○勉強会概要
* 日時 2010年2月16日(火)16:30〜17:45(開場16:15)
* 場所 参議院議員会館 第六会議室(東京都千代田区永田町2−1−1)
* 講演 「教室の人材リソースを生かす『学び合い』の授業」
* 講師 横浜市立日限山小学校 三長 仁先生
* 会費 1,000円
* 2月18日の午後、三長先生の授業を実際に参観いただける機会をいただきました。ご希望の方は詳細をお送りいたしますのでご連絡ください。
お申込み
メールの件名を「勉強会申し込み」とし、以下のメールアドレスに所属、お名前をお送りください。
事務局・お問い合わせ
東京ライフ編集部 鈴木寛秘書 日下部恵一郎
* TEL:03-3508-8635 / FAX:03-5512-2635
2009年12月31日
渋谷区議会議員・鈴木けんぽうより、年末のごあいさつ
今年もお世話になりました。
一年を振り返ると万感こもごも。感慨深いです。
ひとつには、多くは語りませんが都議選の出馬を断念したこと。
もうひとつは、副議長を退任し会派幹事長に就任したこと。
この二つが大きかったように思います。
幹事長の就任にあたっては、曲がりなりにも議会全体をみる立場から会派のまとめ役へと変わりましたので、個々の議員の議会活動をさらに活性化するにはどうしたらいいか、ということを真剣に考えました。現在のところ、その試みは奏功していると思っています。
また、一人の親として子育てを支援する政策の充実を図り、特に予防接種行政の充実を求めて取り組んでまいりました。ヒブワクチンや子宮がんワクチンの助成、新型インフルエンザワクチンの集団接種など、一定の成果を得ることができました。
今年も今日を残すのみ。
この場をお借りして一年のご厚情に感謝申し上げます。
良いお年をお迎えください。
【鈴木けんぽう・平成21年の主な出来事】
1月
・民主党東京都連青年委員会の役員に再任。
・各種新年会に出席。様々な方々と意見交換。
2月
・会派として要望していた「ヒブワクチン」に対する接種費用助成が決定。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51548604.html
・会派における政務調査費の使途について、住民監査請求を受ける。
監査委員のご意見を真摯に踏まえ、会派として一部返還を決定しました。なお、金額の大半はのちに渋谷区議会民主党を離脱した議員に関わるものであり、私の関係する支出については問題ないとの監査結果でありました。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51549963.html
3月
・3月議会。 予算に賛成しました。
・図書購入費など、過剰な図書購入費の削減に成功。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51567022.html
・放課後クラブ条例制定、震災対策総合条例改正
「放課後クラブ条例」は、渋谷区議会民主党で提案したもの。条例によりきちんとした体制を確保すべきという主張が受け入れられました。また、「震災対策総合条例改正」もここ数年提言を続けてきた事業所への働き掛け、帰宅困難者対策、そして中高層住宅対策が盛り込まれたもの。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51553547.html
・低額給付金事業に苦渋の賛成。
(1)近隣区が事業の準備を進める中、渋谷区での支給事業が滞るのは区民に不利益であること。(2)地方自治体としては、国の方針を尊重せざるをえないのも事実であること。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51569157.html
・区立公衆便所のネーミングライツが実現。
ただし、大半は現在まで難航しています。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51574380.html
4月
・会派視察。「入札改革」で東広島市、「市場化テスト」で倉敷市を訪問。
5月
・水曜夜間窓口が8時まで延長。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51601805.html
・臨時議会にて副議長を退任、会派幹事長に就任
副議長として大変な2年間でした。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51610843.html
6月
6月議会。
・代表質問
都区の関係、教育、予防接種、保育など多岐にわたります。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51618055.html
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51618538.html
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51619656.html
・地方議員共済年金(いわゆる議員年金)廃止について意見書を提案するも、賛同得られず取り下げ。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51622218.html
・都議選立候補断念。
7月の都議選に立候補を予定して活動して参りましたが、正式に断念を表明しました。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51627474.html
7月
・都議会議員選挙において民主党が第一党に。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51634389.html
・東京ライフ勉強会(予防接種)
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51636343.html
・海外都市交流事業について
トルコは賛成するが議員派遣はせず、フィンランドは賛成し議員を派遣することに決定。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51643920.html
8月
・会派の一部議員が離脱。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51647484.html
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51648572.html
・衆議院議員選挙で民主党勝利、政権交代。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51659661.html
9月
・9月議会 一般質問
学校評価と食育について質問しました。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51675420.html
・会派視察、路上生活者の自立支援施設
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51673476.html
10月
・補正予算議決
主な事業は、コンビニエンスストアでの住民票・印鑑登録証明書の交付、新防災センター等災害対策本部整備、住宅手当緊急特別措置、保育園等保育施設運営、子育て応援特別手当、新型インフルエンザ対策及びがん予防、プレミアム付き商品券発行、小中学校のICT環境整備、幼保一元化施設、旧朝倉家住宅整備など。かなり大型で多岐にわたります。
国の補正予算執行停止に対して十分配慮するように、という指摘を行いました。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51679477.html
・子宮けいがんワクチン・肺炎球菌7価ワクチンに対する助成を緊急要望
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51689140.html
・9月議会まとめ
決算審査においては、総括質疑と言う仕組みを活用して議論を深めました。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/2009-11.html
11月
・東京ライフがマニフェスト大賞ベストホームページ部門を受賞。
直後には学校評価に関する勉強会も行いました。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51693265.html
・総務区民委員会:コミニティバス上原富ヶ谷西原ルートについて
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51694758.html
・会派視察、福祉作業所3か所視察
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51697337.html
・渋谷区で帰宅困難者対策訓練実施
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51699406.html
・会派視察、土曜放課後学習クラブ
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51705861.html
12月
・11月定例会終了
保育施設増設を含む大型補正予算など議決
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51713041.html
・会派視察、京都市(自転車駐輪場政策)、大阪市(大阪市立中央図書館)
・幼保一元化施設についての要望書を区長、教育長に提出
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51717504.html
2009年10月17日
小児用肺炎球菌ワクチン「プレベナー」承認!
ニュースリリース|ワイス株式会社
国内初、小児用肺炎球菌ワクチン「プレベナー」の承認取得 肺炎球菌感染症はワクチンで予防できる子どもの死亡の主要原因
ヒブワクチンに続いて、小児(とくに2歳未満)の重症感染症である細菌性髄膜炎の原因菌を防ぐ、小児用肺炎球菌ワクチン「プレベナー」が承認されたとのことです。
肺炎球菌は肺炎・中耳炎などの原因菌にもなるとされ、医療経済的な観点から言えば非常に経済性も高いといわれています。
発売は来春、回数は最大3回。任意接種となれば自費負担は合計で3〜4万円になると予想されています。
子宮けいがんワクチンが話題となっていますが、同じくらい重要な肺炎球菌7価ワクチンについても、ヒブワクチンに続いて(必要性を厳密に検討した上ではありますが)渋谷区における助成が実現できるよう働きかけていきたいと考えています。
2009年08月30日
衆院選投票締め切り
小選挙区制であることと、最近はマスコミがかなり早めに当確内をしている現状から考えると、開票も始まっていない段階から大勢が判明していくものと思います。
四年前の総選挙の直後、私は友人の市議・区議たちにこう書きました。
「
突風が吹きました。
さすがにここまで吹き飛ばされるとは思いませんでした。
いろいろ理由はあるでしょうが、これも民意です。
「天の声にも時には変な声もある」とは福田元首相の言ですが、変な声だろうがなんだろうが結果を受け入れなくてはならないのが僕ら政治家の宿命です。
敗因の一つには、間違いなく地元の区議・市議の少なさ、が挙げられるでしょう。
自民がどんな状況でも大敗しないのは地元組織がしっかりしているからだと思います。
この悔しさをばねにして、いい政治家になろう。いい政治をしよう。
そして、いい後輩を育てよう。
先読みすれば、この状態がさらに2年続くとは思えません。
2年後は統一地方選、そして参議院議員選挙です。
参議院選で追い風を作れば自民党には打つ手がなくなってきます。
まずは足元を固めて、2年後に突風を吹かせようじゃないか!
(略)
日本を変えるために、俺たちもめげてる場合じゃないよね。
がんばろう!
」
どのような結果が出るにせよ、今回の結果も率直に受け止めたいと思いますが、そのうえで、さらに真摯に努力し、いい政治を実現するということが、党派を超えて我々政治家に求められているのだと思います。
私も民主党所属議員の一人としてさらに努力してまいりますので、どうかご指導いただけますようにお願い致します。
2009年08月17日
衆議院議員選挙に伴うブログの更新について
明日から衆議院議員選挙ですね。
志の高い方、日本の改革を担うだけの見識を持つ方が数多く選ばれることを祈っております。その結果として政権交代が行われるとしたらそれは私の立場としては嬉しいことですが、それはスタートラインにすぎません。
衆議院議員選挙に伴い、選挙にかかわる記事についてこのブログの更新も控えますので、ご了承いただきますようお願いいたします。
2009年08月13日
2009年08月09日
今後の「渋谷区議会民主党」に対する考えなど
大変残念ではありますが、立ち止まっていてはダメですよね。「渋谷区議会民主党は活動が薄くなった」となっては最悪です。人数が減っても質を何とか維持する、そういった取り組みが求められるのは当然でしょう。むしろ今回の事件をきっかけにパワーアップする、それくらいの意気込みで取り組まなくてはならないと思います。
個人的には以下の心構えで取り組んでいきたいと思っています。
1)政策提案力を強化する
単純に考えれば人数が減った分訴求力も減るわけですから、上回るように政策提案力を強化して行かなくてはなりません。
一般質問や議案討論などの回数も増えるでしょうから、その分、政策提案力を向上させる取り組みが重要になってきます。
2)政策提案力を強化するために、インプットを増やす
人数が減ることのメリットもないわけではありません。例えば、日程設定が容易になるというのは間違いないです。6人の予定を合わせるよりも4人の予定を合わせる方が簡単でしょう。
今まで難しかった全員での視察なども回数を増やすなど、インプットを増加させて政策提案力の強化につなげていきたいと思っています。
3)情報を集めるために発信力を強化する
情報を集めるためには情報を発信させるというのが最善の方法だといいます。
自分たちがどんな行動をし、どんな問題意識を持ち、どんな言動をしてきたか、そういった発信力の強化を行っていきたいと思っています。それによって、関連する情報が集まりやすい環境を整えることができるのではないでしょうか。
以上、現段階での個人的な思いを掲載させていただきました。
引き続き頑張ります!
2009年08月08日
学校の広報について
学校広報研究会のセミナーに参加しました。
タイトルは「管理職のための学校ホームページ戦略〜学校のお荷物を切り札に〜」です。
学校のステークホルダーを広くとらえた上で、特に広報と学校評価をセットにして、統合的にステークホルダーに対してとらえていこうという実践報告です。
一言でいえば、学校評価するためには情報が必要だから、日常情報も含めてどんどん公開していきましょう、というものです。
徐々に更新率は上がっているものの、まだまだ内容が貧弱な学校ホームページ。内容の充実を図るとともに、メディア(紙とかブログなどの電子媒体とか)に左右されない情報作成の一元化など、さまざまにヒントが隠されていました。
さて、学校は実はブラックボックスで、周りから見たらどうしても「中がよくわからない」「本当にまじめにやっているのか分からない」「テレビなどでは問題がいろいろ報道されているけれども、この学校は大丈夫?」となりがちなわけです。
どんどん情報を公開することによってこういう不安を払しょくしていくことが大切ですね。
・・・まったく、議員と同じですね〜。日々何をしたか、何を考えているのか、ブログなどの手段で区民・関係者に広く公開していくことの重要性には違いがありません。そんなことを思いながらお話を伺っていました。
2009年07月19日
予防接種
今日は予防接種について、いろいろ調べていました。やっぱりわかりにくいなぁ・・・
利用者からみれば、適切な情報が手に入りにくい情報であることは間違いありません。例えば日本脳炎は6月から新ワクチンが発売されているのですが、これについて厚生労働省はQ&Aの中で、
「Q14 平成17年5月に定期予防接種として、日本脳炎ワクチン接種の積極的な勧奨を差し控えた理由はなんですか?
A14 科学的な因果関係は不明なものの、マウスの脳を用いた日本脳炎ワクチンを接種した後に重症ADEMを発生した事例があったことから、より慎重を期するため、定期予防接種としての日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨は行わないよう市区町村に勧告し、希望する者に対しては、定期接種として接種を行って差し支えない旨の通知をしたものです。
Q15 なぜ新しいワクチンの接種は積極的に勧奨されないのですか?
A15 専門家に検討頂いた結果、今般、承認された乾燥細胞培養ワクチンについては、今夏までの供給予定量が定期接種対象者全員の必要量に満たないことや安全性の確認等における観点から、現時点においては積極的に勧奨する段階に至っていないものとされたところです。」
とし、旧ワクチンは慎重を期するために積極的勧奨を差し控える勧告をし、新ワクチンは供給量を主な理由として積極的勧奨を今の段階ではしていないということを明確にしています。
ところが、渋谷区の該当ページを見ると、
「厚生労働省の勧告により、現在、接種票の通知発送を休止しています。」
のみで、情報がほとんどなく誤解を受けかねない表現になっているように思います。これでは利用者の立場に立ったサービス、利用者本位のサービスであるとは言えません。
日本脳炎については、厚生労働省は先程のQ&Aページにおいて
「日本脳炎ワクチンの接種をこれまでに一度も受けていない現在3〜7歳の子供のうち、日本国内においてブタにおける抗体保有率の高い地域や近年日本脳炎患者発生が多く認められている地域などにおいては、罹患リスクは依然として存在するものと考えられますので優先的に接種をした方がよいと考えられます。」
としていますので、優先順位が渋谷では高くないといえるのかもしれません。しかし、優先順位が高くないと判断したからと言って情報提供をおろそかにしていいとは決して思えません。少なくとも、なぜ積極的干渉がさし控えられているのかの理由は注釈でもいいので載せるべきだと思うし、新ワクチンが出始めている以上情報は載せるべきだと思います。それが、利用者本位の姿勢ではないでしょうか。
まあ、書簡は新型インフル対策で大変かもしれませんが、ぜひ引き続きの努力をお願いしたいと思います。
2009年07月18日
選挙カーについて。
選挙中の自動車使用について、最近考えています。いわゆる、選挙カーというものです。
前回の選挙では、基本的には選挙カーでの連呼よりは、自分の政策の訴えに使っていました。具体的には、辻々で車を止め、1分間スピーチをしていました。これをさらに進め、選挙カーの使用を全くやめようか、と考えています。
渋谷区議会の選挙であれば、34人を選ぶわけですから、国政選挙や都議会議員選挙に比べ圧倒的に候補者=選挙カーが多いわけです。候補者にとっては自分だけのアピールに過ぎませんが、住民の側にとってみればそれだけではすみませんよね。特に、政策ではない自分の名前を訴えるだけの「連呼」が多い現状を鑑みると、改めるべきことが多いなぁと感じています。
ま、次回の選挙まであと2年近くあるわけですし、次に立候補するかどうかすらわからないわけですから、じっくり考えていきたいと思います。
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さて、ネット上を中心に、選挙カーをやめたらどうか、というご意見を非常に多く目にしました。
こういった皆さんに提案です。
1)選挙の種別ごと、候補者ごと、選挙区や地域ごとに事情が異なるため、選挙カーをやめるというよりは「政策のアピールは問題ではなく、名前を連呼する行為が問題である」という提起で統一したらどうでしょうか。
2)選挙の1月前くらいから、ブログ(ミニブログ)のプロフィールやタイトル等で「連呼行為の激しい候補者には投票しません」という意見表明を行ったらどうでしょうか。
3)選挙カーをやめる方向性をバックアップするために、そういった議員・候補者の情報開示、特にネット上の情報開示をサポートしていただいたらどうでしょうか。
ぜひぜひご検討をお願いします。
2009年07月13日
東京都議会議員選挙を終えて
都議選が終了しました。
民主党は54議席と大躍進。第一党となりました。当選なさった方々にはお祝いを申し上げるとともに、都民のために一生懸命努力していただけるようお願いしたいと思います。
東京都を変えないことには渋谷区などの地方自治体の発展もあり得ません。その意味でも期待するところです。
2009年06月29日
地方自治の新潮流
横須賀の吉田雄人君が市長に当選したようですね。
もともと彼は参宮橋に住んでいて、街頭演説をしていた私に声をかけてくれたのがきっかけで交流がありました。それこそ最初の選挙ですから8年以上前。お互い20代の半ばでありました。
33歳。自公民体制のしかも小泉元総理の推薦をもらっている候補を相手に接戦を競り勝ったのは、正直すごいことだなと思います。志を持った仲間が前線を拡大しているのは、心強くもあります。千葉市でも30代政令市長が誕生。勢いがありますよね。
ひるがえって国政では、橋下知事や東国原知事などが中心に地方分権を求めて活動をしていくようですね。地方自治こそ「補完性の原理」が必要。橋下知事のように市町村の自治に首を突っ込んでいくことは感心しませんが、まさに権限や財源の上に胡坐をかいて現場を見ようとしない国や都道府県が補完性の原理を発揮していただけると適切な政策制度が実施できるように思います。
つまり、区市町村のできないことを都道府県がやり、都道府県でもできないことを国がやる、というのが理想の姿ですね。
若手首長の誕生と地方分権の要求の高まり。地方自治の新潮流です。
2009年06月27日
ごあいさつ
ごあいさつ
平素ご指導いただき誠にありがとうございます。
私こと鈴木けんぽうは、かねてより7月3日告示・12日投票の東京都議会議員選挙に向けまして、立候補を予定して民主党の公認・推薦を求めて参りました。
このたび、正式に撤回を決断いたしましたので、ご連絡いたします。
最大の理由は、民主党の党勢拡大につながらないということです。
私が立候補を考え始めたのは、民主党東京都連の都議選方針において、「二名区であっても十分な支援体制が見込める場合には複数擁立を視野に検討する」とされたことがきっかけです。定数二の渋谷選挙区においては現職の民主党都議がおりますが、現在の渋谷における民主党を考えるとき、同僚議員の積極的な支援体制と広範な民主党支持層の拡大という状況があります。候補者間の連携・調整を適切に行えば十分二名当選が可能であると判断し、民主党の党勢拡大のためにリスクを取って汗をかこうという思いで活動を開始し、民主党東京都連に対し公認・推薦の申請をしたものです。
これについては多くの賛同を得ており、民主党内では渋谷区のみならず他地域の区市議会議員や現職都議会議員を中心に50名近くの応援署名を頂いており、また渋谷区内では保守層・無党派層からも幅広い支援を頂くに至っております。有権者からも注目を集めており、連日の街頭演説等では常に激励の声を頂くなど日に日に手ごたえを感じている状況でもあります。
しかし、都連の都議選方針とはことなり、渋谷区選挙区における二人目の公認・推薦は未だ決定せず、残された期間を考えると公認・推薦候補としての立候補は極めて困難です。政党人・議会人として、政治決断すべき時が来たものと考えるに至りました。
東京都議会議員選挙は来るべき総選挙、政権交代に向けた前哨戦であります。政権交代のために全党員が一致結束して戦わなくてはなりません。そうした中で、適切な調整がなされないまま選挙を迎えることは党員・支持団体・支持者の皆さんの間に深刻な対立をもたらし、党勢拡大という初期の志を満たすものとは言えなくなってしまいます。これは本意ではありません。
よって、わたくし鈴木けんぽうは、現時点で都議会議員選挙での民主党公認・推薦が得られない以上、苦渋の選択ながら立候補を断念して公認・推薦申請を取り下げ、同志とともに改めて民主党政権実現にむけて地域での活動にまい進することを決断したものであります。
今までのご支援に心から感謝を申し上げますとともに、なにとぞご理解賜りますようお願い申し上げます。
渋谷区議会議員 鈴木けんぽう
2009年05月19日
インフルエンザ対策のお粗末
水際対策がいかに不毛か、と言うことが明らかになりましたね。
普通のインフルエンザとあまり変わらないわけですから、それなりの対策に切り替えましょうよ。
強毒化する可能性も指摘されてますが、それに備えて設備や体制の強化に努めるべきです。過剰反応はそういった必要な体制をつくるための資源(ヒトモノカネ)を消耗させます。
今必要なのは、そういった真に危険な感染症に対する対策を充実させること、ノウハウを蓄積することであります。過剰防衛して消耗するべきではありません。
アンバランスを感じるのは、他の感染症とのギャップ。
例えばエイズは生死に関わるし、いまだに増え続けている。深刻さからいえば今回の比ではありません。
また、はしかなんて他のいわゆる先進国ではほぼ駆逐されているのに日本ではいまだに感染があとをたたない。「はしか輸出国」なんて情けないレッテル貼られている始末。
国内のインフルエンザの侵入には大騒ぎするのに、他国へのはしかの輸出には鈍感。
優先順位が違うんじゃないのでは?
2009年05月09日
アンケートの戻りが大量に
4月上旬に郵送したアンケート。
かなりの量が返送されてきました。ありがたいですね。
これから集計をして、結果報告をします。なかなか意外な結果になりそうです。
2009年02月21日
都道府県は市区町村にとって「足かせ」になっている部分がある。
橋下知事の言動は本当に何というか・・・
都道府県は、国に押さえつけられているところは当然あるけれども、その一方で区市町村に対しては同様に押さえつけているのです。
この認識がなければ、本当に自分の都合のいい発言でしかないなと思います。少なくとも、私は東京都は渋谷区の重荷、足かせになっているとすら思っています。「奴隷」なんてセンセーションな言葉は使いませんけどね・・・
ぜひ、都道府県は権限・財源の移譲を区市町村に進めていただきたい!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090221-00000094-yom-pol
大阪・橋下知事「地方は奴隷」、国交相が負担金見直し表明2月21日1時8分配信 読売新聞
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2009年02月02日
自治体ネーミングライツの曲がり角
景気低迷とともに、自治体ネーミングライツにも曲がり角が来ているようです。
ネーミングライツ(命名権)とは、施設などに命名する権利のこと。味の素スタジアムを先頭に自治体の新たな収入源として注目されてきました。
渋谷区でも公会堂がCCレモンホールとなり、単年度8000万円という高額の収入を上げています。私の提案が起点となったわけですが、賛否両論といったところでもあります。
渋谷区もあらたなネーミングライツ公募を決定したところですが、なかなか難しそうですね。
さて、自治体ネーミングライツが難しいのは、契約してもらえる企業が少ないということもあります。市場が成熟していないこと、自治体側も有効な対策を取っていないことが問題点として挙げられると思います。
簡単にあげると、
・値付けの問題
メディアに載らない施設の場合、せいぜい年間利用者数×1万〜20万円位だと思われる。ネーミングライツが導入された当初は目新しさもあって相場が高騰したが、その状態を基準として自治体が値付する傾向にあり、それでは割高感をぬぐえない。
・企業との提携の問題
企業との提携を潜在的に避ける傾向が自治体にはある。
・メリットの提供の問題
ましてやメリットを提供するなどという考えはなく、そのためネーミングライツによる収入を「維持管理費軽減につかう」程度の発想になってしまう。
というところです。
詳しくはわたしの論文をご覧ください。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090202-00000055-san-soci
命名権窮地 応募がない 企業が二の足、自治体消沈
2月2日8時2分配信 産経新聞
地方自治体が厳しい台所事情を補おうと、公共施設で命名権(ネーミングライツ)の導入を進める一方で、企業の応募がないケースが増加している。米国発の経済危機に端を発した景気低迷が逆風となっている。「長期契約なら安定収入につながる」と、地方を救う“切り札”としてもてはやされてきた命名権も、先行きが見えない経済状況の前に窮地に立たされている。(小川寛太) ・日本地図でチェック:募集したのに応募がなかった主な公共施設 国内の命名権は、平成9年ごろから本格導入され始め、公共施設では、15年に食品会社「味の素」が5年分を12億円で東京都などから命名権を購入した「味の素スタジアム」(東京都調布市)が最初の事例として知られる。 命名権のコンサルティングなどを行う「ベイキューブシー」(千葉市)によると、民間も含めた各年別の命名権の契約成立数は、15年は2件だったが、17年には14件と2ケタにまで増え、20年には43件と過去最高を記録。うち8割以上を公共施設が占めた。施設の運営経費だけでなく、歳入の一部として、命名権を売りに出す自治体が多かったためだ。 ただ、20年に自治体が公募を始めた公共施設57件のうち、企業の応募がなかった施設は34件でこちらも右肩上がり。新潟県では、全国初の県道への命名権導入を決め、観光道路2路線で募集を開始したが、昨年9月の募集終了までに応募はなかった。2路線の契約料はそれぞれ年1000万円と年800万円で、「年間維持管理費の半額ほどを想定した」(新潟県)。 新潟県は、募集終了後に企業側から「設定金額が高い」と指摘されたという。他の多くの自治体も「先駆的な同種施設の事例を参考に契約料を設定した」というものの、企業側の反応はやはり同様という。 こうしたなか、景気後退で企業はさらに命名権の購入に二の足を踏むようになった。 秋田県は昨年5月まで命名権を募集し、応募がなかった県立野球場(こまちスタジアム)など3施設で、再募集に向けて企業訪問などを実施してきたが、景気情勢の好転が見込めないため、現在は一時中止している。同県の担当者は「来年度には再募集したいが、今の経済状況が続けば難しい」と頭を抱える。 欧米で、命名権は、10年以上で契約されることも多いが、現在の景気では、こうした長期契約は日本では望み薄だ。味の素も新たに6年分14億円で「味の素スタジアム」の契約延長をしたものの、「10年以上の長期になると契約期間の経済環境や企業業績の予測は難しい」と、長期の契約にしなかった。 ベイキューブシー命名権事業部の盛光大輔ディレクターは「現在の景気で企業は広告費の削減を進めているが、命名権は地域貢献というイメージアップにつながる。テレビCMなど他の媒体と比べても割安感があるものは多い」と説明。その上で、自治体側には「企業にわかりやすく命名権の意義や利点を伝える努力が必要だ」とアドバイスしている。 ■命名権 スポーツ施設や公共施設などに名称を付けることができる権利。1990年代後半から、米国でスポーツ施設などに企業名やブランド名を付けることがビジネスとして広まった。施設の管理者側にとっては、命名権を販売することで収入を得られるというメリットが、命名権を購入する企業にとっては、施設名がメディアに露出することで宣伝効果を見込めるというメリットがある。 |
2009年01月18日
理想の歌舞伎授業「籠釣瓶花街酔醒」
歌舞伎見に行きたいですね〜。
大好きです。歌舞伎座建て替えの前に一度! と思っているのですが、なかなか時間が・・・
さて、どうも政治にかかわる方々は歌舞伎を「古典芸能」として奉る傾向があって辟易しています。
基本は大衆芸能だし、それこそ色恋とかお笑いとか身近なお芝居だったはずなのに・・・。
もちろん芸術性の高さも言うまでもないですが。楽しむもんなんですよね。それはどんな古典芸能でも一緒です。
ということで、思考実験というかお遊びで、理想の歌舞伎の授業を考えてみました。
「籠釣瓶花街酔醒」編。
※籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)
絶世の美女の花魁・八つ橋を気に入った田舎の富豪・次郎左衛門。ハマってしまって貢ぎまくります。
ところが、八つ橋にはワルの間男がいたんですね。
で、コケにされたと激怒した次郎左衛門は手に持った妖刀「籠釣瓶」で八つ橋を切って一言!
「籠釣瓶はァ〜切れるのゥ〜」
この地響きのようなセリフに鳥肌! というあらすじです。
(1)マンガで興味をそそる。
宿題でマンガを配ります。「かぶく者」籠釣瓶編。読んどけ! って。
http://www.e-1day.jp/morning/manga/kabukumon.html
(2)DVDで見る。
次郎左衛門:吉右衛門、八つ橋:福助の時が一番いいんですが、手に入るものを見てみます。
(3)遊んでみる。
DVDを見ながら「播磨屋!」「日本一」と声をかける練習をしてみたり、八つ橋の切られるところ、次郎左衛門の刀を手にするところなどの名場面を演じてみたり、いろいろ遊べます。
あ、次郎左衛門が最初に八つ橋を見るところの八つ橋のちら見、次郎左衛門の惚け顔も実体験させると面白いかも。
(4)実際に見に行く
これが肝心ですね。
一幕見でいいと思います。3階でもいいけど、実際に声が飛んでいる場面に近いのがいい。
舞台そのものの素晴らしさだけでなく、観客と一体になった空気感などを感じてくれればなぁ・・・
ということで、がっつり楽しめる授業が完成しました(笑)
時間も費用もかなりかかるのが難点ですが・・・
2009年01月01日
渋谷区議会議員鈴木けんぽう・新年の決意
あけましておめでとうございます。
年頭にあたり、簡単に一年の決意を述べます。
本年の区政・都政は、世界的な景気後退の例にもれず、税収減やセーフティネットの発動などで大変厳しいものにならざるを得ません。
助けを必要とする人から助けていくという原則を貫かなければならない非常事態にあると考えています。
その一方、財政の厳しい折、選別をして事業を縮小しなければならないものも出てくるでしょう。
そのような中、本当に必要性の高い事業を推進できるよう、努力をしていかなくてはならないと思っています。
必要性の高い事業とは、
・困窮者に対する合理的な支援
・困窮者を増やさないための必要十分な予防的支援
・経済を低迷させないための取組
私は、自治体は好景気の時には支出を減らして基金積み立てに努め、不景気の時には支出を増やして必要な施策充実を図る、という考え方を持っています。
いつから好景気かというのはなかなか難しいのですが、今不景気に突入したのは間違いありません。
こういう時こそ、自治体は積極策を取って住民を守る責務があるはずです!
この観点から、積極的に活動して参ります。ある一定の決意も固めたところです。
以上、今年を展望して決意を述べました。
これから一年、またよろしくお願いいたします。
※議員の年賀状差出はできないことになっております。ご理解をお願いします。
2008年12月31日
渋谷区議会議員・鈴木けんぽうより、年末のごあいさつ
今年もお世話になりました。
一年を振り返って、とても長かったな〜というのが実感です。
何といっても、5月に子どもが生まれたこと、来年に向けてある決意をしたことが非常に大きかったと思います。
もちろん、政治活動も充実していて、おかげさまでこのブログも政治ブログの人気ランキングで8位になりました。ありがとうございます。
今年も今日を残すのみ。
この場をお借りして一年のご厚情に感謝申し上げます。
良いお年をお迎えください。
【政治・平成18年の主な出来事】
1月
・民主党本部の成人式向けビラの作成を受託し、全国で配布される
2月
・「あり方検討会」座長として渋谷区議会の政務調査費使途基準を策定。
・小中一貫校勉強会を会派として開催。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51266921.html
3月
・3月議会。予算に賛成。
(参考)住民サービスなどで民主党の提案を受けた大幅なサービス向上が行われることを評価するとともに、小中一貫校計画など懸案の政策に指摘をする民主党の予算賛成討論について
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51314244.html
4月
・会派視察。小中一貫校など勉強。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51331367.html
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51332011.html
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51332291.html
5月
・後期高齢者医療制度についての意見書を提出するために調整に奔走するも、調整失敗。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51366813.html
6月
6月議会。
・本町小中一貫校建設計画に賛成。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51381090.html
(参考)民主党の代表質問について
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51374902.html
7月
・富ヶ谷交差点の高層建築物計画について
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51398179.html
8月
・お勉強と街頭支援の一か月。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/2008-08.html
9月
・9月議会
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51456200.html
・補正予算で、平成17年に提案していた「証明書自動交付機」の本庁舎2階設置が実現。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51475962.html
10月
・政務調査費の前年度分使途公開。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51476761.html
・総務区民委員会視察。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51481076.html
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51481543.html
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51482769.html
11月-12月
11月議会。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51509635.html
放課後クラブの条例化について、区長に申し入れ。
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51509301.html
2008年09月11日
ある意味与謝野は小泉の後継者。しかし、小泉元首相と比べると、今の自民党総裁候補は・・・
小泉元首相は以前、とんでもないことを言っています。
「これから情勢が変わり得る。歳出削減をどんどん切り詰めていけば、やめてほしいという声が出てくる。増税をしてもいいから必要な施策をやってくれという状況になってくるまで、歳出を徹底的にカットしないといけない。(経済財政諮問会議 平成18年6月22日:後ほど発言を全文掲載します)」
つまり、財政を切り詰めていくことによって、歳出削減にはとんでもない痛みを伴うことが国民に理解される。そのタイミングに増税すべきだ、ということなんですね。
実際、その路線できています。福祉切り捨て、地方切り捨て、低所得者切り捨てなどなどの歳出削減による厳しさは、おそらく皆さん方実感なさっているのではないでしょうか。
くるしい。だから増税もやむを得ない。そんな増税容認論が巷間高まっているのも感じます。
民主党などは、まずいわゆる「無駄遣い」を削り、その後国民の皆さん方にご負担をお願いするという基本路線を描いています。
筋としてはそちらの方が正しいにしても、小泉流の「増税による財政再建」を目的として、その目的に向かって突っ走るというやり方は、現実に対し非常に冷徹であり、なおかつ実現の筋道についても計算されつくしていると言わざるを得ません。
実際、その方針に従って未だに大きな方向は流れているわけですから。
そういった意味でいえば与謝野さん(当時経済財政諮問会議のメンバー)が増税を主張しているのはこのときの経済財政諮問会議の「絵」に忠実であると言えるのかもしれません。
小泉さんの主張の是非は別として、これだけの構想力を持った候補者が今の自民党にいますでしょうか?
与謝野さんは現実的な意味で小泉政治の後継者なんでしょうけれども、手腕はあってもスケールは?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080911-00000075-reu-bus_all
与謝野氏が消費税「3年内に2─3%上げ」=自民党総裁選
9月11日16時49分配信 ロイター
[東京 11日 ロイター] 与謝野馨経済財政担当相は11日、自民党総裁選の所見発表演説会で、「皆年金・皆保険」制度を維持するためには、消費税引き上げは避けて通れないとの認識を示し、現行5%の消費税を「3年以内に2─3%上げる。その道筋をつける。できれば、2015年までには10%までお願いしなければならない」と述べた。消費税の社会保障目的税化を主張する与謝野氏が、将来の具体的な消費税率に踏み込んだのは初めて。 さらに消費税上げに際しては、「生活必需品などへの複数税率への配慮はしなければならない」としたほか、「企業中心に法人税の減税や、低所得者層の税額控除あるいは税の還付も合わせて行わなければならない」と述べ、税制全般の議論のなかで中小企業や低所得者への配慮の仕組みも取り入れる考えを示した。 同時に「行財政改革、成長路線は財政再建のために力強く推し進めていく必要がある」と語った。 石破茂氏と石原伸晃氏も将来の消費税増税の必要性に言及した。 石破氏は「行政改革だけで全部(社会保障の)財源が出るとは思っていない。無駄を省けば全部財源が出るとは思っていない。将来、消費税の増税は、直間比率の見直し、累進性の緩和と併せて不可欠であると信じている」と語った。 石原氏は「集中改革期間を3年おき、そのあと今年から始まる税制の抜本改革の総仕上げとして、消費税について、国民に恐れず、ひるまず、しっかりと本当のことを語って、自立した活力のある福祉国家を作るための処方せんを示していきたい」と指摘。 |
(参考)
経済財政諮問会議 平成18年6月22日
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(小泉議長)私も、目先の政策を行う場合にも、中長期的なあるべき姿から考えなくてはいけないということを就任以来言ってきた。毎年度の予算を編成する場合にも、5年、10 年先を見て、一つのあるべき姿を見て、来年どうやるべきか。それは大事だ。 郵政民営化を掲げるから、ドン・キホーテと言われているけれども、私は冷厳な現実主義だと思っている。消費税は私の在任中上げないと言ったら無責任だと言われた。私が就任時の目標どおりプライマリー・バランスを黒字化すると言ったら、既に消費税の法案を出している。今までのやり方だったら、公共事業を増やさなくては景気は回復してこない。それが、公共事業をマイナスにしても税収が上がってきた。長期的な目標を大事にしつつ、現実の対応はいろいろある。公共事業をマイナスにしても、消費税を上げなくても、歳出削減に取り組んで規制改革をやってきている。政府にも自民党にも、こういう発想は今までなかった。そこが大事だ。 来年度の予算を編成するにしても、中長期的な目標、あるべき姿を考えるのは大事である。しかし、状況というのは、公共事業をとってみても、消費税をとってみても、必ず変わってくる。消費税を上げないのは無責任だと言っているが、そう言った人たちも、今年も来年も消費税法案を出せるはずがない。現実に、私の言っているとおりになっている。 これから情勢が変わり得る。歳出削減をどんどん切り詰めていけば、やめてほしいという声が出てくる。増税をしてもいいから必要な施策をやってくれという状況になってくるまで、歳出を徹底的にカットしないといけない。そうすると消費税の増税幅も小さくなってくる。 これから、歳出削減というのは楽ではないことがわかってくるだろう。今はまだ分かっていない。歳出削減の方が楽だと思っている。歳出削減を徹底していくと、もう増税の方がいいという議論になってくる。ヨーロッパを見ると消費税は10%以上、ドイツは19%、与野党が反対、反対と言っていたのが一緒になった。みんな10%以上である。野党が提案するようになっている。 情勢を見ながら、歳出削減をどんどんやっていくとどういう状況になっていくか。長期的な展望は大事だが、これから柔軟な対応が打てるような幅はとっておかなくてはいけない。 言っていることには大した違いはないが、現実の対応はそこで違う。一見不可能というものが可能になる場合もあるし、可能と思ったのが不可能になる場合もある。この5年間を見てみたら、全部そうではないか。そういう5年先、5年経った後の更に5年先。そういうことを言っているので、その辺をよく調整してやってほしい。
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2008年09月09日
地下空間の浸水対策について
昨今のゲリラ豪雨による増水などで、地下空間の浸水対策については政策テーマとして大きく脚光を浴びています。
特に渋谷などでは暗渠化している川が多く、またもともと湿地帯だったところが非常に多いので、重要なテーマのひとつです。
渋谷駅には地下に渋谷川が走っているので、雨が降ると駅地下に浸水する、くぼ地に雨水がたまるなどはしばしばです。
都心とは言え、雨には弱いですね。
また、元々の地形を知らない方が、暗渠の川の近くに地下室を設けたり、あるいはそういうマンションを買ってしまったりして、結果浸水してしまったという話も聞くところです。
契約トラブルに発展するケースもあるのではないでしょうか。
今回、東京都が発表した「東京都地下空間浸水対策ガイドライン」は、そういった意味で非常に大切な取り組みであると言えます。
しっかり研究し、反映していきたいと思います。
2008年09月08日
経済政策に「大きな」違いがあるのか?
いかにも3路線あるように喧伝されていますが、方向性は3分されているものの、その振れ幅はほとんどありません。いわば、3方向に小さな小さな矢印が広がっているだけで、大した違いがないというのが実情ではないでしょうか。
<積極財政派> そもそも、ほんの少しの財政支出拡大で、経済に対してどれくらいインパクトを与えられるかどうか疑問です。中途半端な財政政策がむしろマイナスが多くなることは歴史が証明しています。原資がない状態で何ができるのか? <上げ潮派> 噛み砕いて言うと、規制緩和による外国資本の導入&国内資本の活性化、そして構造改革による不採算部門の縮小と採算部門の重点化、このセットです。すでに外資導入が国民世論の抵抗にあうのは目に見えているし、それでは経済に与えるインパクトに欠けると言わざるを得ません。また、不採算部門の縮小は自民党の集票力と密接にかかわっているため結局実現できないことでしょう。実際に断行できれば期待するのですが、それだけの決断力と実行力がある指導者は候補者の中にはいません。 <財政規律派> 経済状態から考えると、今の段階で増税なり支出削減なりを掲げるのは経済の停滞を深刻化させます。将来的には必要な方向性かとは思いますが。与謝野さんの手腕には期待できないこともないですが、時期が悪いなぁ。
こんな風に考えています。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080908-00000908-san-pol
自民党総裁選 財政政策三つどもえ 路線闘争見直しも9月8日8時23分配信 産経新聞
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住宅政策は転換期を過ぎ、新たな問題の火種に。
住宅政策は難しい。歴史的要請に基づいて住宅を建設したり制度を作ったりすると、それが固定化されてしまって既得権化したり新たな時代について行けなくなったりするからです。 また、住宅の供給主体が都区で分かれ、さらにURなどもあり、統一的な政策として展開されないところも問題をはらんでいます。 住宅政策は、特に都市において従来からの「良質で低廉な住宅を供給する」から「高齢者や障害者が住み続けられるようにする」に転換されてきました。それが、この「限界集落」のように新たな火種となることもあるでしょう。難しい問題です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080908-00000914-san-soci
新宿に「限界集落」 65歳以上が半数の団地出現9月8日10時10分配信 産経新聞
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2008年09月07日
座光寺幸男前渋谷区議の葬儀
今日は、座光寺幸男前渋谷区議の葬儀でした。
議長が不在なので、議長代理として葬儀に参列いたしました。
座光寺さんは社会党時代から9期36年の大先輩。
私が生まれるより前から渋谷区議会議員として仕事をしていらっしゃいました。
当選した時に初めて所属した総務区民委員会の委員長として、いろいろご指導をいただいた仲でもあります。
ほとんど憎まれ口だったような気もしますが、「けんぽうさんよぉ、都区財調は勉強しておきなよ」なんてちょろっと重要なアドバイスをくださったのも覚えています。
良くも悪くも「昔の政治家」然としていて、粘り腰の議員でした。その辣腕には後輩世代はなかなか太刀打ちできなかったことを思い出します。理論もさることながら、人間として政治家としてのスケールを感じさせた方でした。さすがたたき上げの方は違います。いっちゃわるいけど、福田首相にはないものを持っていました。
その一方で、人間に対しての温かい視線もお持ちだったように思います。最後の質問をなんとなく覚えていますが、「公園を花いっぱいにしよう。高齢者や障害者にお願いして、雇用にもつなげよう」というものだったと思います。ざこさんらしい質問だなぁと思ったのを覚えています。
議会を引退する直前に倒れ、それからのリハビリ生活も空しく77歳の生涯をとじたざこさん。
あの「けんぽうさんよぉ」をもう聞くこともなくなったと思うと寂しいです。
ご冥福をお祈りいたします。
当事者が力を発揮することは好ましいことです(薬害肝炎訴訟原告・福田衣里子さんに立候補要請することについて)。
どんな政治家も、スタートは自分の体験です。権力亡者みたいな人はそういうものが得てしてなかったりしますけれども。 自分が怒りを覚えたり、変えなければならないと真剣に思うことがあったり、そういう「体験」こそが大きな力を生むものです。当事者こそが最大の理解者であり、活動家なのです。福田衣里子さんに、肝炎だけではなく同様の薬害に取り組み、また健康づくりなどに当面は焦点を絞って取り組んでいただくのであれば、非常にいい人選ではないでしょうか。 付け加えれば、逆に、そういったきっかけが明確でない政治家は信用すべきでないとも思っています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080907-00000063-mai-pol
<民主>薬害肝炎訴訟原告・福田さんに立候補要請 衆院選9月7日20時13分配信 毎日新聞
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2008年09月06日
適切か? 橋下知事の府立国際児童文学館調査は。
そういえば、昔読んだ「島耕作」に、上司から言われて給湯室に盗聴器を仕掛けた島耕作が罪悪感に苛まれる、というのがありました。おんなじようなことですね。
橋下知事には、きっとこの漫画の島耕作の罪悪感は理解できないんでしょう。ま、マンガはお嫌いのようですから読みもしないでしょうけれど・・・
橋下知事のことを一概にすべて否定するつもりはありませんが、どうなんでしょうか? 「民間だったら当たり前のリサーチ」と本当にいえるのか?
もう一つ、廃止方針が出ている施設のおそらく証拠固めということですが、自説を補強する意味合いで最初から望んでいるわけですから、都合のよい映像や画像を収集した、あるいは都合のよい解釈ができる画像を収集した、ということにしかならないんじゃないでしょうか。純粋に普段の風景を写した、とは考えづらいです。
#せめて、事前に「こういうことをやる」と明言しておいても良かったんじゃないかな。ダメならダメで廃止の方向に持って行けるし。それがきっかけで大いに改善されるならそれはそれで喜ばしいことだし。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080906-00000095-mai-soci
<橋下大阪知事>廃止方針の児童文学館の仕事ぶりを隠し撮り9月6日21時25分配信 毎日新聞
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政治の目的は「雇用」
政治には様々な目的があります。弱者を守ったり、不都合を解消したり、あるいは将来的な調整を行ったり、とまあさまざまあるわけです。 そのうちの一つとして、人の雇用を確保することというのがあると思っています。もう少し噛み砕くと、人が生きていけるようにすることですね。区議会議員としてはあまりそういう政策には関わらないのですが、政治の最終的な目的の一つは雇用です。 今回は07年の調査ということですが、ご承知のように08年になってから経済は悪化していますので、今後の動向としては厳しいでしょうね。今の政治はそれに対応できるでしょうか? http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080906-00000001-mai-pol
<雇用動向調査>入職率、14年ぶり離職率を上回る…07年9月6日0時27分配信 毎日新聞
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東京都所管の上野動物園、パンダをどう考えるか。
都立上野動物園は、その名の通り東京都の所管です。長らく入園者数日本一を誇り、都民の憩いの空間となっていた上野動物園が、今入場者の伸び悩みに悩んでいます。
・・・パンダのせいで?
前年同期比2割強の減、またパンダの動向についての問い合わせが増えているということで、影響があったのではないかという推測がある。その一方で、他の動物園も大なり小なり入場者数が減っており、全体的な傾向であるということもできる。パンダがどれほど寄与するかというのはなかなか判断しづらい状況です。
「上野のパンダ」はひとつの名物で、なくてはならない存在ではあると思います。しかし、費用対効果などの観点で考えるとそこまで踏み込めないというのが現状なのでしょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080905-00000006-jct-ent
「パンダはいつ来るの?」 上野動物園の入園者激減
9月5日20時15分配信 J-CASTニュース
パンダがいなくなった上野動物園で、入園者が激減している。子供に人気があるパンダ不在の影響は否定できない。それに最近の不況が追い打ちをかけるが、四川大地震のせいもあり、パンダがいつ来るかは未だ不明のままだ。 ■300万人の大台を割る可能性 「パンダが見たいです」「次はいつ来るんでしょうか」 都立上野動物園には、最近こうした問い合わせが増えているという。 中国の胡錦濤国家主席が2008年5月6日、日本への貸し出しを表明したときは、批判の声が相次いだ。年1億円ともされるペアのレンタル料が高過ぎるといったものだ。しかし、同園の教育普及係では、「最近は(批判も)あまりない」といい、風向きに変化も見られるようだ。 東京動物園協会によると、上野動物園の08年度の入園者数は、8月までに約127万5000人。なんと前年同期より2割強も減ったというのだ。このまま推移すると、1949年度に入園者300万人を突破してから初めて、大台を割る可能性が指摘されている。 上野で最後のパンダのリンリンが死んだのが4月30日。とすると、パンダがいなくなった影響が出たということなのか。 同園の教育普及係では、「はっきりしたデータはありませんが、影響がないとは言い切れません」とその可能性を示唆する。「パンダはいつ来るのか」という声は、いないから行かないとも受け止められる。 一方で、全国的にも、08年度は動物園の入園者数が減っている。千葉市動物園でも2割減少したほか、ユニークな展示で上野に次ぐ人気の北海道・旭山動物園でも1割減っている。不況やガソリン高、夏休み期間中などの天気の悪さなどが理由で、パンダの影響ばかりではないようだ。 ■消極的だった石原知事はどうする ただ、旭山動物園の08年度入園者数は、8月までに約152万人。上野動物園を上回る勢いとなっており、このままでは、上野が年間入園者数で日本一の座を譲り渡しかねない。そんな中で、パンダが動物園に客足を呼び戻す可能性はありそうだ。 ところが、パンダ貸し出しには、不透明な要素が多い。 まず、中国で5月に起きた四川大地震の影響だ。外務省中国・モンゴル課では、「パンダの生息地が打撃を受けており、そのせいで貸し出しが遅れています」と明かす。まだ、具体的に交渉も始められない状況だという。都の動物園担当者も、「再び地震が起きて、四川省のパンダ保護研究センターが壊滅的なダメージを受け、パンダを近隣の施設に移して飼育環境を整えるのに努力しているそうです。そんな中で、積極的に話し合いをしてもどうなのかなと思っています」と話す。 また、パンダ借り入れに努めた「親中派」の福田康夫首相が辞める影響もありうる。小泉純一郎首相のときのように新首相下で関係が悪化すれば、中国がパンダの貸し出しを渋るかもしれない。 さらに、都の石原慎太郎知事が、パンダ借り入れに消極的になっている。都の担当者は、「現在も明確な判断をいただいていません」と話しており、貸与時期などの見通しがまったく立たない状態だ。 リンリンがいたパンダ舎の部屋には、6月10日からレッサーパンダ2匹が暮らしている。入り口には、パンダの飼育史を書いた張り紙が掲げてあるというが、このままジャイアントパンダが姿を消してしまうのだろうか。 |