60代の地方議員がほぼ半数〜区議会議員・市議会議員の統計より【資料】東京23区でのごみ処理エネルギーの有効活用について

2013年11月13日

青梅市役所視察〜渋谷区役所建替えの参考に

渋谷区議会庁舎問題特別委員会では、「耐震補強よりも建て替え」という渋谷区議会の判断のもと、近年建替えを行った自治体の視察を行っています。
昨日は平成22年竣工の青梅市の視察に伺いました。

ちなみに、私は耐震補強に賛成しましたが、議会での意思決定には従うつもりです。


○外観〜1階(市民サービス)


1421110_605031352871946_1492994692_o

外観です。新しくてうらやましいですね。
黄色タイルを横断する形で四角状のスチール枠が見えますね? あれは地震が起きた時、揺れを吸収する空掘りの役割を担っています。
あそこで建物の揺れと周囲の地面の揺れを切り離してしまうのです。


1410840_605035286204886_70741287_o


駐車場です。できるだけ芝生のオープンスペースを取っています。イベント等で使うほか、災害時の避難スペースにもなるそうです。
真ん中あたりの自動販売機は、非常用コンセントが10個取られていて、自家発電に直結しています。



1401294_605033276205087_2014292235_o



一階ホール。市民課、国民健康保険、高齢者・障害者福祉、税、子育てなど住民サービス窓口が集められています。
ほとんどの市民の用事はこのフロアだけで完結するそうです。案内も十分に行き届いていて、案内するフロアマネージャーも設置。
さらに特徴的なのは、視聴覚障害への対応です。視覚障害をお持ちの方が白杖を使って来庁なさると、センサーが働いて自動的に音声案内が開始され、玄関口の案内担当者がサポートに当たることになっています。
さらに、聴覚障害者に対しては、非常時にフラッシュライト点滅によって情報を伝える装置が設置されています。



1397407_605034112871670_1518661945_o

1階フロアのこども関係窓口のところには広めのキッズスペースが。
こどもを入れないよう写真を撮るのは難しかったですが、まぁ雰囲気は伝わりますよね。


○執務スペース

1425350_605037186204696_1122302504_o

低めで長いカウンターが廊下に面しています。
セキュリティの関係で、職員以外は中に入れないと。まぁそりゃそうですよね。

1400477_605039466204468_1585874741_o

庁議室。最高経営会議室と呼ぶそうです。完全ペーパーレス化を実現、スクリーンでプレゼンしその場で担当職員に指示が飛ぶそうです。
ここは・・・渋谷区は大きく遅れていますねぇ・・・議員の資料もペーパーレス化してくれないかな。


1415049_605041339537614_525715559_o

こちらは災害本部。普段は普通の会議室ですが、各地域の情報をスクリーンに映し出したり(職員がハンディカメラで撮ってFOMAで飛ばすらしい!)、東京都と情報をつないだり、行政無線で情報を住民に直接伝えたりできるそうです。


1400338_605059559535792_544274699_o

こちらは行政情報コーナー。光の関係で、というかウデの関係で暗く見えますが、開放感と温かみのあるスペースでゆったりのんびり行政情報を確認することができます。これもいいなぁ。


1405029_605042916204123_250287225_o

喫茶コーナー。各障害者団体が日替わり・時間交代で担当し、収益を活動充実や工賃アップに使っているようです。
こういうのは1団体で占有したりするのですが、各団体がそれぞれ工夫を凝らしているようで、毎日盛況だそうです。ひざかけがいいですねぇ。


○議会


1402975_605059446202470_1809077816_o

議場です。議員はどうしても、議場が気になるものです。

901994_605060259535722_366523806_o

傍聴席。ガラス窓の向こうは子連れで傍聴できるスペースです。たまに利用されるようです。これもいいですねぇ。



○特殊設備等


・免震構造
地面(地盤)と建物を切り離し、揺れを吸収するゴムのような素材を挟むことで地震の時に建物が激しく揺れないようにしています。
これは渋谷区役所建て替えでも導入が予定されています。


・自然換気システム
夜間の冷えた空気で庁舎内を換気するシステム。夏場の冷房を減らします

・地中熱利用
1年を通じて温度が一定に保たれる地中の特性を利用して、夏は冷房・冬は暖房の機能を補完します。

・雨水利用
地下に800リットルに及ぶ雨水貯留水槽を設け、トイレ洗浄や地中熱利用に活用。年間1万リットルほどのうち、約4千リットルを雨水で賄っているそうで、100万円ほどのコスト削減につながっているとか。



○青梅市概要
人口:14万弱
一般会計規模:476億円(うち市税収入200億円)
特別・企業会計を含めた規模:1400億円(国保、競艇・競輪、下水道、後期高齢者、介護、病院)

新庁舎建設概要
敷地面積:16,000平方メートル
建築面積:5,000平方メートル
延床面積:22,000平方メートル
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造、免震構造
工期:平成20年3月末〜平成22年5月末
建設事業費:73億円(うち建築48億、電気設備9億、空調設備11億など)
総事業費:88億(引っ越しや解体など含む)

経緯
平成2年〜6年にかけて1度実施設計までやった(170億円規模)そうですが、バブル崩壊により一度休止。
旧庁舎は昭和36年建築であり、老朽化&狭隘化&バリアフリー・耐震性能などの課題から平成14年に新庁舎検討開始
平成17年11月基本構想
平成18年12月基本設計
平成20年1月実施設計
平成20年3月工事契約
平成22年5月竣工
平成22年7月開所
平成23年4月外交等工事竣工・新庁舎建設事業落成式典開催


1399168_605032052871876_1650222863_o



ということで、大変実りのある視察でした。関係者の皆様ご協力ありがとうございました。


このエントリーをはてなブックマークに追加
kenposzk at 15:44│TrackBack(0)

トラックバックURL

60代の地方議員がほぼ半数〜区議会議員・市議会議員の統計より【資料】東京23区でのごみ処理エネルギーの有効活用について