渋谷区の分煙政策について〜渋谷区議会における議論まとめ(平成21年〜24年)〜読売新聞の調査を拒否すべきでは?

2013年10月01日

渋谷区の駐輪場政策について 〜インターン生のまとめ〜

9月いっぱいまでインターン生を受け入れていました。
その課題として、渋谷区の駐輪場政策について考察してもらいました。

一部ちょっと首をひねるところもありますが、なかなか面白い内容なので公開します。
参考になれば。

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自転車駐輪場 協定民営化について


【事業目的】
放置自転車や違法駐車された二輪車は、安全な歩行空間を阻害し、地域の美観を損ね、緊急時活動の阻害となるなど、大きな地域課題とされている。
その改善策の一つとして、民間のノウハウを用いて自転車駐輪場の整備を行うというものがある。


【事業概要】
概要として、区営でやるのではなく、区が土地を確保して民間事業者と協定を結んで運営してもらう仕組みをとっている。
区はあくまで場所を確保するのみで、それ以降の設備投資、整備等は民間の事業者が行う。また、駐輪場の収益の一部は協力金というかたちで区に収めるようになっている。
平成25年度からは笹塚、恵比寿、初台の3つが協定民営化され、整備が行われた。料金は最初の二時間は無料で、その後12時間で100円や、2階を利用すれば14時間で100円などの設定がなされている。


【課題】
 まず一つ目に、定期利用をどうするのかというものがあげられる。従来の定期利用者が定期利用をすることができなくなってしまったため、周辺の定期利用ができる駐輪場へ案内することが重要だと考える。
 また、料金の見直しも重要だと考える。平成22年度の第二回桑原区長の答弁で、「 また、協定民営駐輪場は独立採算で運営しており、他区のような区の持ち出しはございません。そして、料金を引き下げることはその反面として収支の均衡を欠くこととなり、事業からの撤退あるいは本区の負担をもたらすおそれもあり、現段階においては現行の料金水準を維持してまいりたい、このように考えております。」と、発言しているため、現行の料金設定でしばらくはすすんでいくと考えられる。しかし、従来の目的である放置自転車等をなくすためには駐輪場の整備だけが効果をあらわしているわけではない。ここで、川崎市の例を見てみたい。川崎市は12年4月、駐輪場の1日利用料金の上限を民間並みの200円に引き上げた。併せて立地や駐輪階層といった利便性に応じ、各施設の料金を細かく再設定した。川崎市では駅から近い屋根つきの駐輪場は200円、駅から遠い屋根のない駐輪場は50円から30円と差をつけた。結果的に12年の放置台数は約7400台で11年より2割減った。
 つまり、料金を正しく設定することによって利用者に選択肢を与えて利便性をとるのか、料金の安さを取るのかを選択できるようにしたのである。
 たしかに、料金をあげてしまうことで駅前の駐輪場自体の利用者を少なくしてしまうかもしれない(実際に川崎市では駐輪場の利用者は微減)。が、利用者に選択肢を与えるという点では料金の見直しを行うことは重要なのではないだろうか?
 



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kenposzk at 13:19│TrackBack(0)

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