2010年03月04日
区の責任放棄-議会質問に対する答弁-
今日から渋谷区議会。
代表質問で壇上に立ちました。
全般的に言えるのは、区長が質問に答える真摯な姿勢を失っていたこと。
例えば、新型インフルエンザ対応の検証を求めたときのこと。
、「国の対応がまずかったから大変だったと思うけど、次につなげる必要があるから、区の対応について成果と課題を検証して欲しい」と質問したら、「国や都に問題があったのだから、こっちに聞くな(意訳)」との区長答弁。
意味がわかりませんでした。全般的にこんなのばっかり。答弁書をあまり読んでいらっしゃらなかったんで、本音が出たんでしょう。
さらにひどいのが、麻疹の予防接種の接種促進策を求めた質問に対する答弁。
2012年までに麻疹排除が国を挙げての取り組みとなっており、95%の接種率を達成することが求められています。渋谷区では、年齢にもよりますが、現在は50~60%前後というところ。まだまだ努力が足りないのです。
そこで、95%を達成するための努力を求めたところ、
「国が出すべきお金が(財政調整という仕組みによって)区に入ってこない。
なので、これ以上頑張るつもりはない」と区長は言い放ったのです。
予防接種法で首長に接種義務が課されている(予防接種法3条)にもかかわらず。
お金とは関係なく、区長には接種させる義務があるんですよ?
子どもの命と健康がかかっているのですよ?
責任放棄とも言える、あまりにもずさんな答弁に、怒り心頭になってしまいました。
法で決められたことは、自治体はベストを尽くしてやらなくてはなりません。
区長と保健所長の論理は、「法や体制がおかしいからベストを尽くさなくていい」ということです。
そんなのおかしいよ。
区長は結局、派手にぶち上げられる政策には取り組んで、こういった地味だけど確実さが求められる政策はやる気がないんだな、とはっきりわかりました。
ヒブ、水ぼうそう、おたふくかぜ、子宮けいがんのワクチン助成で「公衆衛生に対する理解のある区長だなぁ」と思っていましたが、実際は認識不足だったと言わざるを得ません。
議事録が出たら掲載して、皆さん方にご覧いただこうと思います。
私が激怒して動転している様子を見られるのは恥ずかしいのですが、子どもの健康に対して無頓着な区長と保健所長の発言をしっかりご検討いただきたいと思います。
予防接種法
第 | 三条 市町村長は、一類疾病及び二類疾病のうち政令で定めるものについて、当該市町村の区域内に居住する者であつて政令で定めるものに対し、保健所長〔特別区及び地域保健法(昭和二十二年法律第百一号)第五条第一項の規定に基づく政令で定める市(第九条において「保健所を設置する市」という。)にあつては、都道府県知事とする。〕の指示を受け期日又は期間を指定して、予防接種を行わなければならない。 |