選挙カーについて。松涛美術館:江戸の幟旗

2009年07月19日

予防接種

今日は予防接種について、いろいろ調べていました。やっぱりわかりにくいなぁ・・・

利用者からみれば、適切な情報が手に入りにくい情報であることは間違いありません。例えば日本脳炎は6月から新ワクチンが発売されているのですが、これについて厚生労働省はQ&Aの中で、

「Q14 平成17年5月に定期予防接種として、日本脳炎ワクチン接種の積極的な勧奨を差し控えた理由はなんですか?  
   
A14  科学的な因果関係は不明なものの、マウスの脳を用いた日本脳炎ワクチンを接種した後に重症ADEMを発生した事例があったことから、より慎重を期するため、定期予防接種としての日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨は行わないよう市区町村に勧告し、希望する者に対しては、定期接種として接種を行って差し支えない旨の通知をしたものです。

Q15 なぜ新しいワクチンの接種は積極的に勧奨されないのですか?  
   
A15  専門家に検討頂いた結果、今般、承認された乾燥細胞培養ワクチンについては、今夏までの供給予定量が定期接種対象者全員の必要量に満たないことや安全性の確認等における観点から、現時点においては積極的に勧奨する段階に至っていないものとされたところです。」

とし、旧ワクチンは慎重を期するために積極的勧奨を差し控える勧告をし、新ワクチンは供給量を主な理由として積極的勧奨を今の段階ではしていないということを明確にしています。

 

ところが、渋谷区の該当ページを見ると、

「厚生労働省の勧告により、現在、接種票の通知発送を休止しています。」

のみで、情報がほとんどなく誤解を受けかねない表現になっているように思います。これでは利用者の立場に立ったサービス、利用者本位のサービスであるとは言えません。

 

日本脳炎については、厚生労働省は先程のQ&Aページにおいて

「日本脳炎ワクチンの接種をこれまでに一度も受けていない現在3〜7歳の子供のうち、日本国内においてブタにおける抗体保有率の高い地域や近年日本脳炎患者発生が多く認められている地域などにおいては、罹患リスクは依然として存在するものと考えられますので優先的に接種をした方がよいと考えられます。」

としていますので、優先順位が渋谷では高くないといえるのかもしれません。しかし、優先順位が高くないと判断したからと言って情報提供をおろそかにしていいとは決して思えません。少なくとも、なぜ積極的干渉がさし控えられているのかの理由は注釈でもいいので載せるべきだと思うし、新ワクチンが出始めている以上情報は載せるべきだと思います。それが、利用者本位の姿勢ではないでしょうか。

 

まあ、書簡は新型インフル対策で大変かもしれませんが、ぜひ引き続きの努力をお願いしたいと思います。



このエントリーをはてなブックマークに追加
kenposzk at 22:22│TrackBack(0)考え・想いなど 

トラックバックURL

選挙カーについて。松涛美術館:江戸の幟旗