渋谷区議会・本決定医師確保対策の現状と課題

2007年10月13日

トルコの情勢

トルコのイスタンブール市・ウスキュダル区と渋谷区は、現在友好都市提携をしています。
区議会からも調査団を派遣し、また都市提携調印時にも議運メンバーを派遣しました。
起震車の贈呈等、少しづつですが交流が生まれています。


ところが、ここに来てトルコを巡る国際情勢・国内情勢は激変の一言。
まず、EUとの微妙な関係。トルコに批判的な各国首脳や新教皇の選出によってEU加盟の是非はさらに複雑さを増しています。その反動としてトルコは中央アジアやアラブ世界との関係を緊密化させています。
国内では与党AKPが選挙にて勝利したものの、そこにいたるまで内政は大混乱。世俗主義の是非を巡り、難しい状況が続いています。
さらに、ここに来て「100年前にトルコはアルメニア人を虐殺した!」との非難決議が米国議会で可決されました。これに反発し、直ちにトルコは駐米大使を召還しています。トルコとアメリカの関係は険悪になりつつあるのです。
トルコはアメリカにとって大事な同盟国。さらに、イラクでのオペレーションにはトルコ国内の軍事基地の使用が不可欠とあって、この地域におけるアメリカの戦略に影響が出る可能性すらあります。


こういう情勢がすぐさま渋谷に関わってくるとは言いません。
しかし「外交は自治体交流とは無関係」と言い切ることもできません。
せっかく提携したのですから、こういった事情にも敏感でありたいと思っています。



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kenposzk at 18:48│TrackBack(0)海外通信 

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