2007年08月19日
財務省の本音とは?
渋谷区議会議員としての勉強のひとつが、各省庁の動向調査。
最近は便利なもので、メルマガやらRSSやら、わざわざ更新チェックしなくても情報が入ってきます。なので、毎日チラッと見るだけで大体のことはつかめます。
メルマガ・RSS等のプッシュ型メディアは本当に便利なので区のサイトにも取り入れるよう提案しましたが、取り上げられませんでした。いいと思うんですけどね・・・
それはさておき。
ほとんどのことは事足りるのですが、たまに見落としがあったりするので一月に一回は各省庁のサイトを巡回するようにしています。
今日は財務省のサイトにいって、見落としていた面白いコンテンツを発見!
その名も、
「財務大臣になって予算を作ろう!〜予算作成ゲーム〜」
これが結構面白いんです!
平成19年予算を基本に、「年金」「医療」「介護・その他福祉等」「公共事業」「教育」「防衛」「地方交付税交付金」などの項目を増減させて予算編成をしてみようというもの。増減税もでき、編成した予算によって将来の日本はどうなるかを予測します。
結末は3種類で、バッドエンドは財政破綻のシナリオ、過度な財政抑制によって破綻するというシナリオ。ハッピーエンドはプライマリーバランスを無理なく達成できるというシナリオです。
それぞれ2011年=4年後に設定されているのが切実ですが、プライマリーバランスの重要性が簡単に理解できるような仕組みになっています。
秀逸なのは、それぞれの項目を変更しようとすると、賛成・反対のそれぞれの意見が提示されるところ。
例えば医療費を選ぶと、増額側に「病気になった時の備えのために保険料や税金の負担が増えても仕方ないよ」とのコメント、減額側に「医療費が増え続けるけど、これで保険料や税金がどんどん重くなっていくのは困るわ。医療機関ももっと経費節減すべきよ」との意見が出てきます。
費目によっては頓珍漢なコメントもあるものの、政策選択の難しさも理解できます。
さて、このゲームを何回か遊んでみましたが、ふと思いついて平成19年度予算そのままで予算編成を終了してみました。
結果は、なんと、バッドエンド!
財政破綻のエンディングになってしまいました!!!
さらに、税を10%上げてプライマリーバランスを達成してみました。
残念ながらこちらもバッドエンド!
過度な財政抑制のエンディングになってしまいました。
このままでは財政破綻。
増税(一時期取りざたされてましたね)だけでは経済の破綻。
あまりに正直すぎる設定です。財務省の本音が見えるようですね・・・
ぜひやってみてください。
http://www.mof.go.jp/zaisei/game.html