2007年02月21日
渋谷区議会:政務調査費改革への民主党の提言
少し遅くなりましたが、一昨日政務調査費の厳格化について議長・区長に申し入れをしましたので、ご報告いたします。
政務調査費につきましては、昨今の問題提起を受けて区長が検討会を設置し、答申が出てきたところです。
残念ながら、新年会などの経費が5000円という縛りはあるもののほとんど出費が可能です。しかし、何件も回るのが議員の常ですから、挨拶だけして退出、というケースでも出費ができるなどおかしさも残ります。
本来は新年会などに支出すべきではないと思っているのですが、答申の趣旨を尊重して、より限定を加えるということでまとめました。
また、定期監査など、答申ではそこまで踏み込んでいませんが、必要だと思いましたので盛り込みました。
さらに、政務調査はやはり議員個人に任されるべきだと思っています。責任の所在も明確にするためには会派支給から個人支給に改めるべきです。
なお、民主党系会派では、今までも条例以上に厳しい独自基準をつくってしっかり運営して参りました。当然領収証についても原則保存しております。
以下、申し入れの内容を公開いたします。
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渋谷区議会議長
齋藤 一夫 殿
2007年2月19日
渋谷区議会民主党
政務調査費の支出透明化・厳格化への提案
「議員の調査研究に資するため必要な経費(政務調査費)」について(答申)を受け、渋谷区議会民主党としては、以下のように更なる支出透明化・厳格化を追加することを提案いたします。
1、 支給対象については、透明化を図るために議員個人に対する支給とする。
2、 使途基準について、以下のように厳格なものとする。
(1) 飲食を主目的とする会議・会合への支出は禁止する。
(2) 政党活動・選挙活動・後援会活動への支出は禁止する。
(3) 新年会・忘年会などについては、案内状が届いたもののみ支出できるものとする。
3、 使途それぞれについて、以下のように詳細を明らかにする。
(1) 交通費については、目的・行き先・経路を明記する。
(2) 視察に関する経費については、報告書の作成を義務付ける。
(3) 人件費は、雇用形態や勤務実態を証明する書類を要するものとする。家族・親族への支出は認めない。
(4) 資料購入費については、書籍名等を明記する。
※ 以上の項目については、個人支給を前提に示すものである。
4、 会計帳簿と領収証原本は、区議会において5年間保存するものとする。
5、 第三者による定期監査を実施する。
6、 議員任期(原則4年)ごとに政務調査費制度の見直しを行う。