宮下公園のフットサル場開設式福井総裁の件

2006年06月21日

第二回定例会の総括

昨日でで定例会も終わりました。
今議会の総括をしたいと思います。


◆正面から答弁をしない区長

会派の代表質問を行いました。
項目は、
・財政について
・職員の意識改革について
・ラブホ条例について
・教育について
その他です。

全般的に、区長の答弁はひどいものでした。
そのことは私の質問を取り上げた原宿新聞(ローカル紙)のタイトルからも読み取れます。

「渋谷区第2回定例議会開幕(1) 野党、「ラブホテル建築規制条例」を質す代表質問」

えっ! 私は野党ですか。
思わず目を疑いました。そんな意識もなかったし(かといって、与党という意識もありませんが・・・)。
担当の記者さんは区長の答弁からそのような雰囲気を感じ取ったのでしょう。
ひどい答弁が返ってきたのですから。

最大の問題点は、質問に真正面から答えようとしないことです。
正直、呆れました。

 

◆長期的なビジョンを失った桑原区政

例えば、財政の項目で、こんなことを聞きました。

鈴木「財政の長期的な計画はどうなのか? 今後どのような行政需要(施設の改築需要や介護等福祉費の増大、職員の退職金など)が避けられないのか示す必要がある」


実は、これには前段があって、昨年11月東京都が発表した「人口減少社会における都財政運営のあり方−最近の都財政に関する研究会報告書−」というものを紹介したあとに質問するスタイルでした。
この報告書は、長期的な支出と収入の傾向を見極め、東京都の財政の方向性を示すものです。

同様に、渋谷区の財政の方向性を示せ、と訴えたのです。


区長答弁要旨「変化の激しい時代だから長期計画は立てない。短期計画をローリングすることが着実。施設については、老朽化しても改築は財政状況によって先延ばしすることができる」

再登壇したときに、正直頭を抱えたのがこの部分です(他の部分もあるけど)。
もっとも重要な財政面において、桑原区政は長期的なビジョンを放棄してしまいました。

施設の改築需要など、いくらぐらいかかるか推計することが可能なものは答弁する余地があったはずです。
それすらも、「区庁舎は建て替えで300億円必要」くらいしか答弁しませんでした。検討をしていないのでしょうか。


「無為無策」「ご都合主義」「あとは野となれ山となれ」。
答弁を聞いて、こんな言葉が頭をよぎったのは、私だけではないはずです。


◆ラブホテル条例について

ラブホテル条例で、感情的にどうにも納得できないことがあります。
それは、「次世代の健全育成のために」など、ようは子どもたちに対する悪影響を防止するため、ラブホテル規制をする必要がある、というところです。

大向小や神南小、松濤中など、学区域内に多くのラブホテルや風俗店を抱える学校が、非行や成績悪化が著しいというデータがあるなら、ぜひ示して欲しいと思います。
そんな話は私が聞く限りありませんが。

私は大向小学校出身です。ラブホテルの前を通学していた友達もいましたし、ラブホの隣に住んでた友達だっています。そういった仲間の中で、この条例の説明に不快感を持っている人がいるんです。
私たちは、ラブホテルの悪影響を受けて不健全に育ったんですか?

結局、本当の意味で「地元の声」を聞いていないんでしょうね。


次に、訴訟のリスクについて。
このラブホテル条例ですが、訴訟に対しては厳しいという感触はいまだに持っています。
もし負けたら数億単位。実に一般会計の1パーセント前後です。
年に3件程度新築されているそうなんですが、仮にすべて訴訟を起こされ、負けたとして、さらに1審判決が出るまで2年かかるとして、その間立て続けに訴訟を起こされたとすると、およそ6件、30〜60億円程度のかなり大きな支出になるかもしれません。

もちろんこれは最悪のことを考えた試算ですが、それだけ大きなリスクを背負ってでも断行しよう、というものなのに、区長の答弁は
「法務省や検察庁と話をして、十分できるという認識を持った。風営法的規制は難しいが、建築規制条例ならば大丈夫だ」
というものでした。

この答弁を聞いて、問題点を十分認識なさっていないのではないか、という危惧をもちました(この点について、委員会質疑の中で金井議員が質問をして、「できるだけ訴訟を起こされないように対応する」「状況に合わせて適宜条例の見直しを図っていく」などの答弁を引き出すことができましたので会派として賛成に踏み切りました)。


そして、戦略性の欠如。
難しい話で恐縮ですが、訴訟では周囲の状況、例えば住民運動の経過や首長の発言・答弁などが参照されます。これについて、区長は各地で再三風営法的な観点からの規制であることを発言しており、建築規制条例という観点の発言はほとんどありません。
これも、緻密な戦略・計算が存在しないということを示しているように思います(存在しているのならば、まちづくりについて強調するはずです)。

リスクを背負ってでも断行しよう、というのならば、リスクの大きさを十分認識するとともに、緻密な戦略を持って、さらに大いなる決意を持っていなければなりません。
どうも前二つがかけている、決意だけが空回りしているように思えてなりません。


ラブホテル条例そのものには、ある一定の意義を認め賛成しましたが、区長部局の姿勢には以上のように大いに疑問を持っています。

 

◆学童館の放課後クラブへの移行について

今回は請願が出てきました。
「移行について、説明会を開き、きちんとした周知をおこなえ」
というものです。

これ、反対できるはずがありません。
当然説明は必要ですから。会派としても賛成討論を行い、賛成しました。
なぜ否決されてしまったのか、よくわかりません。どうして「説明会を開け」ということに反対できるんだろう。


さて、しっかりした方針の下に行われていることだったら、しっかりした説明ができるはずです。今の段階での検討状況を説明できるはずです。
なぜやらないのでしょうか。

若干請願としては内容が軽いなと思うところもありますが、「説明会を開け」というのが請願としてでて、議会の議決(意思表示)を求められてしまうくらい、区長部局の説明責任が放棄されているということかもしれません。
親御さんたちや地域のかたがたの不安が非常に大きくなっているのです。

 

◆まとめ

図らずも今回の質問は、桑原区政の問題点を浮かび上がらせてしまったように思います。



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kenposzk at 12:15│Comments(4)TrackBack(0)議会活動 

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この記事へのコメント

1. Posted by あゆみ   2006年06月21日 12:53
確かにラブホの何が悪影響?って考えると別にね。
ラブホよりもずっと悪影響を与えてるものってあると思うけど・・・。
確かにそういうところで援とかやってる人はいるんでしょうけども
じゃぁラブホがなくなればそういった売春とか風俗とか
未成年淫行がなくなるかっていうとそれは違うと思う。
なんかもっと個々のモラルの根本に問題があるような気がします。。。

「自分の世代」さえよければいい、で、
次世代に負担をかけることを繰り返してると
少子化にも歯止めがかからないだろうなぁ。
2. Posted by 麻雀クラブチャンス   2006年06月21日 23:07
「変化の激しい時代だから長期計画は立てない」

ひどすぎますね。この発言は。

「俺は将来バカになるから勉強はしない」と言っている子供と同レベルではないでしょうか?

変化の激しい時代だからこそ、綿密に計画を練っていく必要があるのではないでしょうか?

「区庁舎は建て替えで300億円必要」

区庁舎には何度も行きましたが、果たして、あれを建て替える必要があるのでしょうか?単なる税金の無駄遣いにならないことを望みます。

3. Posted by 麻雀クラブチャンス   2006年06月21日 23:08
(つづき)

「ラブホテル条例」

話になりませんね。

確かに外観をいかがわしくするのには問題はあるとは思いますけど。

少子化対策にはラブホを建てまくればいいんですよ(笑)
但し18禁で。身分証は厳重チェック。

で、「ゴム」に重税を課して、それを財源に、お産を無料にすればいいんです。


渋谷区から納税の通知書が来ました。訳わからないけど。

納めるからにはしっかりと使ってもらわなければ困ります!
4. Posted by hidepon   2006年06月25日 00:27
風営法の目的を達成する為にその場しのぎ的な建築規制を使うという話であれば問題かもね。「目的を達成する為なら何でもあり」ならホリエモンと同じ批判を受けて然るべき。渋谷のまちづくりをどうするのかという住民主体の骨太の議論に基づいて建築規制条例を使うのであれば問題ないと思うけど。

企業経営で計画を短期でローリングさせるというのは理解出来るけど、比較的キャッシュフローが安定している行政でローリングプランだけというのはいまいち分からないね。実現可能性の無い長期計画を作るのも時間の無駄だとは思うけど、せめて方向性程度は示した方がいいのではないの?

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