なとり憲彦都議パーティ消防団ポンプ操法大会直前

2006年06月10日

ラブホテル建築規制条例

半日つぶして、ラブホテル建築規制条例について検討しています。
今定例会の最大の目玉といってもいい同条例、なかなか難しいですね。

代表質問で取り上げて、再質問も行ったので、この条例に反対しているものと思われているらしいです。
そんなことはないんです。本当に有効な条例であればいいですし、いい方向に持って行きたいとも思っています。


ただ、懸念があって、
・訴訟になったとき、勝てるのか?
・本当に実効性があるのか?
この二点が問題です。


私は、実効性があって、訴訟に負けない条例であればもろ手を挙げて賛成します。
多少裁判では苦しい点があるかもしれないけれども、その問題点を率直に認め、それでも断固街の環境を守るために闘おう、というのであれば、それも賛成するでしょう。

もし、そのあたりを明確にせずに賛成してしまって、訴訟に負けて数億円の負担が区に発生してしまったら、悔やんでも悔やみきれないと思います。
ですからこだわっています。


ラブホテルは風営法の規制がかかっていますが、この網のかからないホテル(社会通念上のラブホテルという言い方をしますが、法的には旅館業法上のホテルであり、実態はラブホテル的な運営をされているもの)を対象にしよう、というのが今回の条例です。

難しい議論は避けますが、条例は法律と同一の対象について、条例以上に厳しい規制を原則できないことになっています。
各地で制定されている類似の条例は、この壁を破れず裁判で負けているケースが結構あるのです。宝塚市のように、最高裁で負けたケースもあります
負けると数億円の損害賠償もありえます。そうすると、渋谷区では結構裁判が多くなりそうですから、かなりの負担になる可能性がないとはいえません。

実は、5月26日に類似条例に関する裁判(愛知県東郷町)がありまして、そちらでは自治体側が勝っています。
ただ、その中では「都会化された地域と比較して、ラブホテルの存在による生活環境、教育環境への悪影響は相当なものと推認」というくだりもあって、果たして繁華街の渋谷区で同種の判決を勝ち取ることができるのか、どうも不安なのです。


区長からは、法務省などと連絡を取って、十分できるという認識を持った、という趣旨の答弁をいただきました。
「十分できる」とはどういう意味なのか、と再質問すると、建築の規制であると大丈夫だという趣旨の答弁が帰ってきました(メモだけなので、正確ではありません。念のため)。
ここから、さらに突っ込んだ議論が必要です。


月曜日か火曜日に、条例について細かい議論が総務区民委員会で行われるでしょう。
委員ではないので、「こういう理由で大丈夫」という、明確な議論を期待しています。


それにしても、物事を規制する条例って言うのは、本当に難しいです・・・。


(参考:それぞれ1時間くらいかけて勉強してみました)
愛知県東郷町1審判決要約
兵庫県宝塚市2審判決要約



このエントリーをはてなブックマークに追加
kenposzk at 15:53│Comments(3)TrackBack(0)議会活動 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by 松之介   2006年06月10日 18:28
条例を作ると訴訟で負けて区に損害が発生するリスクがある。
そうしたリスクを犯してまで成立させても効力に疑問がある。
だから条例は不要だ。
というロジックですね?

でも敗訴のリスクがあるのは相手にとっても同じこと。
けん制する意味で条例は効果があるのではないでしょうか。

渋谷区はラブホテルを欲しない、というメッセージだけでも渋谷区の長期ビジョンとして有効だと思うのですが。

それとも敗訴を想定して「未来の渋谷を作る会」は条例に慎重だったという
アリバイ作りをされたいのですか?
2. Posted by けんぽう   2006年06月10日 22:03
コメントありがとうございます。
まだ賛否まで考えていません。委員会の審議にすら入っていませんし。

「多少裁判では苦しい点があるかもしれないけれども、その問題点を率直に認め、それでも断固街の環境を守るために闘おう、というのであれば、それも賛成するでしょう。」

と書きましたように、リスクを犯して、効力に疑問があったとしても、成立させる意義があると考える余地は十分にあります。

リスクがあるのかないのか、あるとすればどこにあるのか。
実際のところどこまで効力があるのか。
そこまで委員会審議で明らかにすることができて、初めて条例の賛否が判断できる状態になります。

ということで、最初に掲げていただいたロジックは正しくないです。
そもそも「不要」なんて、どこにも書いてませんよ?


3. Posted by けんぽう   2006年06月10日 22:13
>渋谷区はラブホテルを欲しない、というメッセージだけでも渋谷区の長期ビジョンとして有効だと思うのですが。

仰るとおりかもしれませんが、今回の条例は建築規制も罰則もある、かなり厳しいものです。メッセージだけということにはなりません。
条例案をご覧になれば、お分かりになっていただけると思います


>アリバイ作りをされたいのですか?

失礼ですね〜。
条例を作るものとして、敗訴が予想される=違法性が高い条例を承認することはできません。最初から賛成はしませんよ。
細かい勝負になりそうだと思っているから、判断が難しいんじゃないですか。

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

なとり憲彦都議パーティ消防団ポンプ操法大会直前