2014年09月

2014年09月30日

「AV撮影がなされた」河津保養所、監査の判断は・・・

河津区民保養施設については、「AV撮影がなされた」から問題であるとする堀切区議が渋谷区を提訴したようです。

AV撮影した旅館を保養所に購入 渋谷区議が区長を提訴(朝日新聞)


過去にアダルトビデオ(AV)の撮影に使われた旅館を保養所として、東京都渋谷区が購入したのは不適切だったとして、堀切稔仁区議が24日、桑原敏武区長らに対し、購入代金など約1億8千万円を区に賠償するよう求める住民訴訟を、東京地裁に起こした。

 訴状によると、区は4月、静岡県河津町の旅館を購入。だがこの旅館は2006年以降、少なくとも計11回、AVの撮影に使われていた。このため、区議側は「区民が安らぐ保養所にならない」と主張。撮影の過去や建物の老朽化を適切に評価せず不当に高い代金で購入したとして、「違法な支出にあたる」と訴えている。住民監査請求をしたが、棄却されたため提訴した。

 区によると、既存の保養所が人気で予約がなかなか取れないため、新たな保養所としてこの旅館を購入。AV撮影の過去は知らず、購入後に週刊誌の取材を受けて知ったという。今年度予算に、改修費などと合わせ約2億2800万円を計上。改修工事も終え、10月下旬にオープン予定という。提訴に対し、区は「区監査委員の判断が出ており、適法と考えている」とコメントした。

監査委員の判断はこちら。

渋谷区職員措置請求及び監査結果(河津区民保養施設土地建物等の購入に関する件)
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この写真ののち改装されて今は綺麗になっている…はず




論点になったのは2つで、

  1. アダルトビデオの撮影で使用されている物件を購入することは、詐欺、錯誤及び隠れた瑕疵に該当するか。また、建物の築年数等から1億1000万円で購入する契約を締結し、支出したことが違法、不当といえるか。
  2. 本物件の購入及び支出が違法、不当なものとして、保養施設として開設及び存続、運営するための行為も違法、不当といえるか。
以下、監査委員の判断を簡単にまとめると、

  • 購入経緯:不動産鑑定評価が1億2500万円であり、当時の所有者から提示されたのは1億1000万円である。現地の施設・周辺環境長等調査を数回行い、鑑定評価を実施し、調査検討および区議会の議決を経ており妥当。
  • 購入価格:鑑定は合理的に行われており、評価額を下回る購入金額は問題ない
  • AV撮影の関係:平成26年5月に週刊誌に掲載され、その後確認して区はAV撮影という事実を知った。過去のAV撮影は今後の物件使用の具体的な支障とはならないし、不動産価格がその事実によって下落することはあり得ない。また、関係職員が調査を怠っていたとまでは言えない。
  • 手続き:手続きにおいて違法、不当とまでは言えない

以上です。


<参考>ツイッターでの反応

当該ニュースに対するツイッターでの反応を簡単にまとめておきました。

過去AV撮影された旅館を渋谷区が購入したことについての反応




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kenposzk at 14:28|PermalinkTrackBack(0)書評・資料 

2014年09月26日

渋谷区議会における討論(意見表明)制限について

本会議において、渋谷区議会における討論制限について、民主党の見解を代表して述べました。

補足しつつ掲載します。

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先日の議会運営委員会で、本会議討論時間に制限(年間、1人あたり20分ただしグループごとに合計)がくわえられました。

本会議:区議会の会議は少人数の「委員会」と全員の「本会議」があり、審議するものは「委員会(こまかく議論)」→「本会議(意見表明&多数決)」の順ですすみます
討論:意見表明のこと


民主党としては、適切な意見表明を行う義務が各議員にあり、
  • 事実認定に誤りがあったり
  • 議案の内容をはるかに超えた内容であったり、
  • 他者を誹謗・中傷するような発言をしたり
することは慎まなくてはならないと考えております。
一方で討論時間を議員一人当たり年間20分とすることは反対をしております。


主な理由は、
  1. 年間どのような議案が出てくるのかわからず常に討論(意見表明)を控えるようになること:議案は予算決算、条例、請願などがあり、予算決算以外はいつどんな議案が出てくるかわからないので、時間を戦略的に配分できない
  2. 年度末の最終本会議で緊急提出される議案があった場合討論できない可能性があること:ルール上は議案をいつ出してもいいことになっている
  3. 少数会派の意見表明ほど制限されてしまうこと:うち(民主党)であれば年間80分討論できてある程度余裕があるけれども、無所属は20分と制限されると厳しいと思います
です。

条例:その地域の法律みたいなもの
請願:一般の方から議論をお願いされること。「集団的自衛権を認めないよう国に求めろ」とか。議会で賛否を決めなきゃならない
討論:一般的な傾向として、予算決算は5分〜30分、条例や請願は3〜5分くらいかかると思います


議員の仕事の本質は、「議決に参加し決した内容に応分の責任を取ること」「多角的な視野で課題を抽出し区民の様々な価値観を反映させること」です。
意見表明である討論は少数会派を含め広く保証されるべきであって、今回の決定は極めて残念です。


討論の時間制限を完全に否定するものではありませんが、年間通じての時間制限を行うことは、制度上不備があります。速やかに軌道修正すべきであることを同僚議員の皆さんに強く訴えます。

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<解説>

○背景
いままで、討論は各議員の判断によって行われていました。
討論はそれぞれの議員・グループが「この議案についてはどういう考えで賛成・反対するか」を述べる意見表明のことです。
各会派の意見は委員会段階で述べるものの、「これは特に大事だな」と思う議案、例えば予算・決算や自分たちが出した条例案、新設される条例案、意見が分かれる請願などについては、各グループの判断で本会議でも討論します。
無所属議員や少人数のグループは、すべての委員会に所属することはできないため、相対的に本会議での討論(意見表明)が重要となります。

ところが、ここ近年、「事実と違うもの」「関係ないことを言うもの」「他人や他会派を中傷するもの」などが討論にあって、そのたびに議長が注意したり、議会運営委員会で議論が行われたりしていました。
中断し、協議が持たれ、怒号が飛び、ごたごたごたごた…
なので、一定の共通認識を持つ必要はあります。


このたび、「討論のあり方検討会」なるものが議長の諮問で設置され、これら討論について共通認識をつくるものと期待されていました。
ところが、メンバーも限られ、また本筋でない「討論の時間を制限する」という方向で答申がまとめられてしまいました(ただ、「反対者もいる」とは明記されています)。
その答申に従って、議会運営委員会の場で多数決でルールが決まってしまったのです。


答申を作る場では、一時期は「20分でも長すぎる、10分だ」「いや、年間5分で十分でしょう」とのやり取りもあったようです。
ちょっとこの辺は、あきれてものが言えません。どうも無所属議員のグループからの発言のようで、びっくりです(未確認)。


○我々のスタンス
その一方、発言そのものに制限を加えるのは反対です。
議員の意見表明って極めて大事だからです。特に今回のルールは不備が多いと思います。

今回、時間制限というルールが決められたこと自体は、受け入れがたいですけど手続き上は認められた手続きを踏んでいます。
ですから、そこは譲歩して、時間制限そのものを否定するのではなく、ルールの適正化を図るということを求めています。


個人的には、極めて問題のあることだと思いますし、こんな粗暴なルールを決めることに激しく怒っています。
が、議会で徹底抗戦(混乱させる)したところで、区民の生活がよくなるわけではありませんから、その辺は抑えてルール修正の提案をするという立場に立っています。

この辺の「譲歩」は、ある意味足元を見られる原因になっているのかもしれません・・・悩みどころですね。
街頭演説では激しく批判していますけど。


いずれにせよ、原因を作った討論の問題もあり、結果として意見表明の制限=議員活動の制限につながる時間制限の導入もあり・・・もうがっかりすることばかりです。
あんまりこの問題に関わるのも嫌で、労力はもっと区民のための政策立案に使いたいんですけど、話題となっているのでできるだけ丁寧に知っていることを書きました。


(参考)自分が無所属だったら?

質問が来たので、自分だったらどう対応するかを記しておきます。

議会のルール上、使われていない色々な手段があるので、知恵を使ってまずこれをうまく活用して実質的な意見表明を行うと思います。
いたちごっこみたいになって最終的に規制でがんじがらめになるかもしれないけど。

原則論を唱えるのも大事、現実的に対応するのも大事。実質的に討論する手段があるのでそれを活用すれば、「規制はやぶへびだった」となるでしょう。

実際、我々民主党渋谷区議団も、常任委員会全部にメンバーを送れなくなったときがあります。
委員会で質疑ができないと不都合なので、「予算(決算)委員会の総括質疑」という制度を復活させて対応しました。
同じように、やり方次第で意見表明は実質的には可能だと思います。

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kenposzk at 07:51|PermalinkTrackBack(0)

2014年09月04日

渋谷区立小学校の学校説明会、見るときの参考に

こんにちは。
年長さんのお子さんのいるご家庭は、今週の土曜日は一大イベントですね。
そう、渋谷区立小学校の合同学校説明会です。



この大きな行事を前に、渋谷区立合同学校説明会を見続けてきた経験から、見る際のアドバイスをいくつか書いておきます。
ちなみに私、もともと塾講師をやっていましたし、公教育の改善を目指して活動してきましたのでめちゃめちゃ厳しく見てます…
その辺、さっ引いて考えてくださいね。


〈合同学校説明会のやり方〉
・6日に、渋谷区を概ね南北に分けて、2箇所で説明会が開催されます。
・各校15分程度でプレゼンテーションが行われます。校長先生だけが説明したり、先生がリレー形式で説明したり、児童のインタビューがあったり、ダンスしたり、内容は各校様々です。
・プレゼンテーションだけでなく、別室に設けられたブースでの説明相談も受けられます。人気校でも割りと空いてたりしますので、色々聞いてみてください
・会場はめちゃめちゃ混むのでお早めにどうぞ


〈全般的事項〉
・ほぼ九割のかたが指定校、または隣接校に行きます
・抽選になる学校でも、希望者の大半は入れます(私立にいったり転校したりで、見た目ほど抽選の倍率は高くありません)
・校長先生もその他の先生も、転勤があるので、「この先生がいい!」って思っても指導を受けられないことがあり得ることを留意してください。校長先生の在任期間は前の記事でまとめましたので参考にどうぞ
・一校だけみても全くわからないと思うので、前後の5〜6校見ることを強くおすすめします。よさそうな取り組みでも、他校でもやってたり、むしろ渋谷区全校でやってる取り組みを自校の特色として話してたりします。


〈比較のしかた〉
・渋谷区立小学校は、確かに多少校風が違いますが、そこまで大きく違うというわけではありません。細かな違いを比較することになります
・不動産の選び方と同じで、いくつかの尺度(家からの通う経路・時間、保育園の友達の動向、指導内容や指導力、校風特に大規模校か小規模校か、など)の優先順位をつけておくと判断しやすいです
・ディテールに性格は現れます。先生の説明のしかたは普段の授業や学校行事の時の姿に近いので、イメージしてみるといいとおもいます。
・PTAのお話が聞けるところは聞いておいた方がいいとおもいます。
・行事予定や放課後クラブの話も聞いておきましょう。長期休暇など、学校生活がイメージできる情報はできるだけ聞きましょう
・合同学校説明会だけで判断するのは無謀。必ず学校公開と単独学校説明会にいきましょう(日時は学校生活資料にあります)。「学校公開で見るべきポイント」は別途まとめます。


以上です。
わからない点などありましたらメールでもツイッターでもフエイスブックでもご自由にお寄せください。







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kenposzk at 20:23|PermalinkTrackBack(0)考え・想いなど 

2014年09月02日

【学校選択】渋谷区立小中学校長就任時期

渋谷区立小学校・中学校は学校選択制を敷いています。
学校のカラーを決める重要人物として、校長先生の存在があります。
校長先生が変わると方針も変わる可能性もあります。

そこで、一般にはあまり意識されていない、小中学校の校長先生の就任時期を一覧表にしてみました。
学校選択の一助にしていただければ幸いです。


<小学校>
神南小 25年〜
臨川小 25年〜
長谷戸小 25年〜
広尾小 26年〜
猿楽小 26年〜
加計塚小 26年〜
常磐松小 22年〜
幡代小 23年〜
山谷小 24年〜 ※
上原小 26年〜
笹塚小 24年〜
西原小 26年〜
富谷小 26年〜
中幡小 26年〜
千駄谷小 26年〜
鳩森小 23年〜
神宮前小 18年〜
代々木小 22年〜 ※
渋谷本町学園小 24年〜(創立時から)

※代々木山谷小学校として新たに開校の予定です。

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<中学校>
広尾中 24年〜
鉢山中 24年〜
上原中 25年〜
代々木中 24年〜
原宿外苑中 23年〜
笹塚中 25年〜
松濤中 20年〜
渋谷本町学園中 24年〜(創立時から)


※定年等の情報については、個人情報に該当する恐れもありますので割愛しています


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kenposzk at 11:00|PermalinkTrackBack(0)書評・資料 | 教育

2014年09月01日

デング熱、地元の方は冷静に、かつ予防はしっかり(意見)

代々木公園周辺に住む私たちにとってはショックですが、厚生労働省が正式に22人(新規19人)のデング熱発症を発表しました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000056153.html


この中では、代々木公園の周辺での感染が強く疑われる例もあり(周辺を通った、など)、代々木公園周辺エリアでの小流行の可能性を示すものとなっているようです。

デング熱については、重症化することはまれであること(とはいえ、高熱が出るようですから一般の私たちにとってはびっくりするものですが、生死にかかわるほどではない・1週間ほどで軽快するということを指すようです)、人から人へは感染しないこと、蚊が媒介するので寒くなってきて活動が収まれば自然と終息するだろうことが言われています。

そうはいっても、まさに地元に住む私たちにとっては、
「できれば病気にはかかりたくない!」
と言うのは当たり前の感情ですよね。
ましてや、高熱なんて出したくない。

なので、冷静に、かつできる限りの予防をしておきましょう。
予防と言っても簡単なものです。


○東京都のペーパーで示された予防方法
・戸外に出るときは肌の露出を避けること → 長袖や長ズボン、帽子などでしょうか
・虫刺され防止薬を利用すること → 売り切れている可能性もあるので、外出した時に買っておいては。
・蚊に刺されてから3〜7日位で発熱したら医療機関を受診

○東京都の対応
・注意喚起
・蚊の発生を抑える取り組み(池の水抜きなど)
・週一回蚊の病原体保有検査を行う


・・・なお、デング熱よりも怖い(感染しやすかったり、重症しやすかったり)感染症で、予防接種で防げるものは結構あります。
麻疹・風疹は一時期流行しましたが、再流行する可能性もあります。
百日咳のように、あまり話題にはならないけど地味に流行していたようなものもあります。
この機会に、他の感染症の予防接種も考えてみてはいかがでしょうか?

以上、地元区議としての意見表明でした。


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kenposzk at 16:21|PermalinkTrackBack(0)