2011年08月

2011年08月05日

【読書メモ】推薦入試の歴史的意義とは

読んだ本:「大衆化とメリトクラシー―教育選抜をめぐる試験と推薦のパラドクス(中村高康)」 → http://t.co/ddmZc7h [アマゾンのアフィリです。収入は資料購入に使います]


以下メモ

・推薦入学制度を分析することによって、戦後の社会変動と戦後教育の変動を明らかにするもの
・「公平性に欠けるとされる推薦入試がなぜ戦後3割以上に達したか」
・教育は戦後大衆化した。「エリート選抜/マス選抜」という概念で分析可能
・また、メリトクラシー(能力主義、みたいなもの)は絶えず問われて不安定であるが存在している(メリトクラシーの再帰性)

・歴史的には推薦→試験へと移行する(情実の排除)が、大衆化した結果、推薦制度が再び増えてくる
・エリート選抜が試験、マス選抜が推薦
・偏差値の導入と推薦制度・合否判定の拡大は同時期。偏差値はもともと順位がわからない不安を解消する制度。合否判定は「柄相応競争」に導く制度。どちらも教育の大衆化の中で、受験生の不安を緩和するために導入された制度。どちらもマス選抜。
・推薦入試は合格率が高く、合格者の学習時間は少ない。下位大学・高校ほど利用されている。エリート層は筆記試験入試を好み、非エリート層は推薦入試を好む。
・非進学校にて大学進学への進路変更が顕著。このような「加熱」による進路変更をもたらすツールが、推薦入試。



推薦入試は教育の大衆化がもたらしたものである。エリート層ではなくマス層に顕著な試験方式。
推薦入試が非進学校における大学進学への進路変更のきっかけになっている。





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kenposzk at 00:18|PermalinkTrackBack(0)書評・資料