2006年10月

2006年10月26日

渋谷駅ハチ公前モニュメント

今日から、ハチ公の鼻先に電車が出現しました。
昔の東横線の車両を東急から貰い受け、「青少年育成のモニュメント」として建立したものです。

このモニュメント、いわくつきのものです。
もともとは「民間交番」として、NPOの協力を得てハチ公前広場を中心とする繁華街の治安対策のために進められたものなのです。

 

「渋谷区実施計画2006」をみると、当初の計画はこのようにかかれています。

「安全対策
繁華街の防犯強化

青少年や来街者が多く集まる渋谷駅前のハチ公前広場に、民間ボランティア団体の待機スペースを設け、繁華街での防犯パトロールの強化を図ります
内容:私設ポリスボックス
現況:・夏休みハチ公パトロール・青少年茶の湯体験・防犯カメラ設置
18年度、一ヶ所設置(ハチ公前広場)」

茶の湯体験がなぜ防犯の強化につながるのかは不明ですが、それは本題でないのではずします。
肝心なのは、「安全対策のための民間交番として、待機スペースとして出発した」のがこの事業なのです。

実際、当初予算の審議中では以下のようなやり取りがあります。


予算特別委員会 文教分科会-03月28日
◆(新保分科員) ちょっと聞き忘れていたので、すみません。ハチ公前(仮称)民間交番の500万円ということですけれど、この内訳と、それから事業はどういうふうに展開をしていくというふうに。
○(五十嵐主査) 児玉課長。
◎(児玉児童青少年課長) 500万円につきましては、建物のいわゆる設置費でございます。建物といたしましては、ハチ公前の広場につくりますので、いわゆるプレハブ的なものを考えているところでございます。ただ、そのデザイン等も含めて考えなくてはいけないところでございますので、いわゆる工事現場等プレハブの設置経費を積算いたしまして、それに100万円のデザイン料を加えて500万円ということで、いわゆるプレハブ的な建物を基礎として積算をしているところでございます。
○(五十嵐主査) 新保委員。
◆(新保分科員) これはめどとして、この予算が通ってからということになると思うんですけれど、どういう状況で設置、いつごろ設置して、それで体制的には、児童青少年課とのタイアップというのはどういうふうになっていくのか。
○(五十嵐主査) 児玉課長。
◎(児玉児童青少年課長) まず、設置の時期でございますが、夏休みの子どもの安全を、昨年17年、今年度でございますが、ハチ公パトロール等をやって、健全育成、見守りをしているところでございます。同じような考え方に立ちまして、今年夏までにはその設置を完了したいと日程を組ませていただければと思っているところでございます。設置後、運営につきましては、まだ詳しくは決まっていません。これから各団体と調整をしていくところでございますが、今までもハチ公パトロール並びにセンター街等で子どもたちの安全、見守りをやっているNPO団体「ガーディアン・エンジェルス」が活動してくださっていますので、「ガーディアン・エンジェルス」を中心とし、あわせましてその商店街、あそこで清掃活動をしている各種区民のボランティア団体と協力をしながら、今後、運営のあり方を検討していきたいと考えているところでございます。
○(五十嵐主査) 東委員。
◆(東分科員) デザインができたときは、設置する前に1回見せてもらうことはできますか。
○(五十嵐主査) 児玉課長。
◎(児玉児童青少年課長) (仮称)民間交番でございますが、今後の経過については、適宜、時期を合わせまして議会に報告をしていく所存でございます。
○(五十嵐主査) 東委員。
◆(東分科員) 渋谷区の表玄関ですから、あまり変なものを建ててほしくないので、美しいものをお願いします。

完璧に「民間交番」ということで始まっています。
民間パトロールの拠点作りなんですね。
(款)民生費、(項)社会福祉費、(目)社会福祉総務費の中の青少年安全対策推進事業経費として500万円計上されています。


実際、7月には東急車輛が古い車両を改造し、渋谷区に寄贈するという話が進められていました。

 

ところが、ここで問題が発生します。
詳しいことは不明ですが、警察が反対をしたらしいのです。

ハチ公前は非常に混雑する場所ですから、混雑を助長する恐れがあること。
交番前のオープンスペースに巨大な車両を置くと交番の視界が妨げられること。
そして何より、用途上道路として設定されている広場に建築物(人の出入りがある建物)を建てることは法規上不可能なこと。

以上の理由から民間交番には最後まで警察は応諾しなかったそうです。


その結果、設置が可能なモニュメントとして、ハチ公の目の前に車両を置くこととなりました。
青少年の文化歴史教育の一環として。

行ってみればわかりますが、ただでさえ狭くて混雑しているところがさらに狭くなっています。
そこまでして設置しなければいけないものだとはとても思えません。むしろ、いったん仕切りなおすのが当たり前だったのではないでしょうか。


安全対策のための待機スペースづくりのはずが、歴史文化の啓蒙のため。
民間交番のはずが、中には常駐できないモニュメント。
治安が良くなるはずが、混雑がひどくなる。

ちょっと理解ができません。


さらにいえば、状態が良かった車両をぶった切って改造したのも、心情的には余り嬉しくありません。
親が私鉄に勤めていましたから、電車に対する愛着も人一倍あるのです。
もったいないなあと思います。


ご覧になっている皆さんは、どうお考えですか?



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kenposzk at 14:53|PermalinkTrackBack(0)考え・想いなど 

2006年10月21日

佐藤利信板橋区議結婚式

043a63e5.jpg仲間の佐藤利信板橋区議の結婚式でした。


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kenposzk at 20:03|PermalinkTrackBack(0)

震災対応訓練

六時参集命令がでて、訓練に取り組んでいます。


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kenposzk at 06:46|PermalinkTrackBack(0)

2006年10月14日

渋谷区議会:9月議会の活動報告

9月議会が閉会しました。
長文になりますが、ご報告をいたします。


今回は平成17年度の決算認定が大きなトピックでした。
決算とはいわば一年間の区政の報告書を金銭面・数字面から表現されたものです。

ですから、予算で承認した区政執行が実際どうだったのかを検証する機会です。
それだけ大事な時期ですね。

 

・総括

まとめとしていえるのは、桑原区長の問題点が完全に浮かび上がってしまったな、ということです。


トップダウンで説明不足。
だから、あとからさまざまな問題が噴出してくる。

一言で片付ければ、こんな感じです。


トップダウンだと何が悪いかの?

区役所の職員が制度や方針を練り上げないうちに、つまり職員ですら納得しないうちに事業が始まってしまうのです。
だから、色々な事業で問題が起き、迷走しています。

迷走している上に説明が不十分だから、区民の不安が増幅してしまうのです。


人事にしても適材適所からは程遠い状況です。
区民のための組織作りとは見えません。

議会終了後、あっと驚く人事が発令されるかもしれませんね。

 

・質問

今回は岡野議員が会派の代表質問、私が一般質問という布陣で望みました。

岡野先輩はすごかった。
迫力ある大演説を繰り広げました。

今の区政への危機意識が前面に出ていました。
詳しくは岡野先輩のHPをご覧ください。

 

私の質問は、大きく3点。

1)子ども医療費助成の拡大について

今年から渋谷区では小中学生の入院費を助成しています。
子育てにとって突発的な怪我・病気は大きな負担になる、という問題意識です。

数ヶ月たって、入院費の助成は件数金額とも思ったほど伸びない状況です。

これなら、通院費も助成できるのではないか。
これが私たちの会派の一致した意見でした。


もちろん、何でもかんでも助成すればいいのではなくて、所得制限を設けたり自己負担を設定するなどして、厳しい財政状況の中で切る限りのことをしよう、と提案しました。

 

 → 区長からは、「今後検討する課題だ」との答弁でした。

 

2)子どもの安全を守る取り組みについて

ふじみ野市のプール事故は記憶に新しいですね。
あの事故を受けて、「施設安全条例」をつくろうと提案しました。

昨年、芦沢議員を中心に提案した「学校安全条例」を基にしています。
これは、【安全基準の明確化&再発防止と原因究明の義務化】をセットにしたものです。

不幸にして、ふじみ野市の事故で重要性が再確認できました。
区民、特に子どもを守るためには、条例をもとに系統的に安全対策を進めていくべきだ、と主張しました。


 → 区長からは「条例を作ればいい訳ではない」との答弁をいただきました。
   
当たり前です。
つくりっぱなしにしても意味はありません。

明文化すること。
そして、条例をもとに系統的に行動すること。

これが必要なんです!!!!!

何を考えているんでしょうか。
わけがわかりません。

 

3)上原中学のカビ騒動について

4月に新設された上原中学で、カビ騒動が起こりました。
地下の医務室を中心に、6月からカビが蔓延していたのです。

新築なのになぜカビが出るのか、子どもの健康に悪影響はないのか?
そんな親御さんの疑問をいただきました。

原因と経過、対処策、安全性などについて明らかにしてほしい。
そう質問しました。


 → 区長からは、「その程度のことは区長の責任ではない」との答弁でした。

???
新築の学校、区の責任で契約して建設したはずです。

子どもや親が不安に思っていることに対し、きちんとした説明をするのは、教育委員会だけではなくて区長の責任でもあります!!!

大変残念な言葉でした。


なお、カビについては、換気のやり方に問題があったようです。
健康上の問題も心配ないということです。
ご安心ください。

 

・決算


決算の認定については、反対しました。

最初に書きましたが、決算認定は予算で承認した区政執行が実際どうだったのかを検証する機会です。
ところどころに見られる問題点が、正当な区政執行の結果とは思えませんでした。
だから賛成できませんでした。

 

【補助金】
スポーツ団体協議会の補助金問題など、補助金の不透明性が明らかになったのがH17でした。
今に至るまで補助金の改革は進められていません。今後徹底的に議論する必要があります。

 

【区の方針の迷走と説明不足】
学童館から放課後クラブへの移行については、いまだ当事者父兄の反対も多い中、明確な展望が示されません。
父兄の説得に十分心を砕くべきだし、その中で問題が出てくれば十分な対策に力を注ぐべきです。

鳩森小のような成功例をつぶしてしまった中、区主導の放課後クラブは私は信用していません。

子どもにとっては一年一年がこの上なく大切なんです!
不安の多い方針転換を推し進めて、子どもにしわ寄せが来ることを考えないのは余りにもお粗末極まりない!!!


そういえば最近、国が放課後クラブ事業を推進することになりました。
人によっては「国が後追いするような先進事業を渋谷区がやっている」と誇る声もあります。

でも、考えてください。
「ゆとり教育」をはじめ、文部省の政策でうまく行ったものがありますか?

はっきりいえば、やることなすこと全て裏目に出ているのが文部科学省です。
現実世界の変化に対応する能力を失った官庁だと私は思っています。

逆説的にいえば、そんなところが採用する政策がうまく行くはずがないのです。
早晩失敗するでしょう。


安全な学校内で純粋培養された人間に、危機管理能力がつきますか?
単一の集団でしか暮らさない子どもに、コミニケーション能力がつきますか?
柔軟性や環境適応性がつきますか?


文部科学省が採用した事業だからいい、という論法は成り立ちません。

 

【重要なところをあいまいにしたままの大規模施設建設事業】
旧大和田小学校の跡地複合施設については、迷走が続いています。

例えば階数。
基本構想で示された階数がコロコロ変化しています。


階数が変われば設計コストも変わります。
この辺、勘ぐりたくなってしまいます。


中身の施設についても、まだまだ論議は必要でしょう。
プラネタリウムや中小ホールについては、根強い異論があります。

中小ホールは必要だと思っているんですが、今議会の区長の答弁の中で、
「中ホールは必要だ。例えばシニアクラブのカラオケ大会・・・」
と、カラオケ大会が最初に出てきたので深く失望しました。

区長がいままで強調していた文化芸術活動の筆頭は、カラオケ大会???


練習場所や発表場所に困っている団体なんていくらでもあるんです。
そして、真剣に活動をしている音楽団体にとって、一番使いやすい300〜700席(メンバー数30名前後の団体が真剣に集客するとこれくらいになります)の公共ホールのニーズは限りなく高いです。

そういう区民団体を育成したり、いい演奏者を招致して区民の鑑賞機会を増やしたりするために音楽的に優れた中ホールは必要性があるという話しかと思ったら、カラオケ大会・・・

区長の文化芸術意識とやらには失望しました。
今の段階でこのような区長の答弁が出てしまった以上、中身の議論は再度行い、合意をきちんと形成しなければなりません!


さらに、維持に必要な経費が示されないこと、渋谷駅周辺の街づくりに与えるインパクトを十分考慮に入れず計画が進んでしまっていることなどを考えると、必要な議論を尽くすことなしに建設に向かっている状況は異常です!

 

【業務委託のありかた】

人件費を削減する一方でサービス公社等への委託が急増しています。
退職職員をサービス公社で雇用しての委託は、人件費を見かけ上削減する見せ掛けの策としか取れません。

さらに、サービス公社に委託した事業がほぼ丸投げ状態で再委託される事例も急増しています。
トンネル会社化しているという指摘する方もいらっしゃいます。

委託のあり方は透明化しなくてはなりません!!!

 

【賛否について】

決算の賛否については、会派のなかで拘束をしませんでした。

「党議拘束」という古いスタイルの政治はうちの会派ではやりません。
ちなみに、民主主義が根付いている国ではほとんどが党議拘束をかけないか、緩やかなものにするようです。

むしろ、会派や政党で一緒の意思表示をしなければいけないというのは、古い考え方ですね。
そういう意味で、それぞれの議員個人の判断を尊重しようとする未来の渋谷は非常に優れた会派運営を行っていると思います!!!
自画自賛ですね(笑)

 

なお、賛否の違いは、それぞれの議員の捕らえ方の差によるものです。

上で書いたように、問題が色々あることは会派の全議員が共通して認識しています。
それが反対に値するほど予算と食い違っていると考えた議員が反対し、
一応予算で認められた範囲内に収まっていると考えた議員が賛成した、と思っていただければいいと思います。

 

・意見書等

ついに、飲酒運転に関する意見書が採択されました。
6月の議会で提案し、最終的に採択されなかったものです。

世論の高まりを受けて今回は通過しました。


他の議会の意見書は飲酒運転の対処という内容がほとんどですが、渋谷区議会のものはひき逃げの厳罰化を視野に入れたものです。

飲酒運転の事故でつかまると最高20年。
ひき逃げなら最高でも10年は行きません。
そのため、飲酒の事故では、いったん逃走して酔いを醒まして自首する、という卑怯な事件が問題になっています。

すぐに病院に連れて行けば助かった命もあったのに・・・
こういう事例を少しでも減らすために、ひき逃げという行為そのものを厳罰化する必要があるのではないでしょうか。

 

以上、かなり長文になりましたが今議会の活動報告でした。

 

なお、本日からはトラックバック、コメントの受付を終了します。
アダルト関係のものが多く、削除作業に時間がとられるためです。
ご了承ください。



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kenposzk at 18:31|PermalinkComments(1)TrackBack(0)議会活動 

2006年10月04日

渋谷公園通り【たばこと塩の博物館】ミティラー画

渋谷区議会では委員会審議・決算特別委員会分科会審議が続いていますが、委員長の立場ですので委員会が終わってから報告をいたします。

今日は、昼休みの時間を利用して「たばこと塩の博物館」に行って来ました。
「中越地震復興記念 ミティラー美術館展 インドの民族アート」という企画展がやっているのです。

インドの民族アートとして、ミティラー画、ワルリー画、ゴンド画、そしてテラコッタの作品の4つが展示されていました。

ミティラー画はデフォルメの効いた細密画で、遠目にはダイナミックな線画、近目には気の遠くなるような線描画に見える、独特な壁画です。
インドの東北部に位置するミティラー地方で3000年にわたって伝承されてきたといいます。
ピカソが強烈なインスピレーションを得て驚嘆したというほど、想像性豊かなミティラー画には高い評価がされています。

ワルリー画は赤茶色のキャンパスに米をすりつぶした白い絵の具で画かれたもので、民話や神話を基にしたシンプルな画です。プリミティブな力強さに圧倒されます。
人口40万人のワルリー族により伝承されてきたといいます。


ゴンド画は、ミティラー画以上の細密画です。ジャンガル・シンと言う第一人者の作品が展示されていましたが、虎や飛行機を独自の世界観に引きずり込んで描いており、力強い作品になっていました。
現代アートの傑出した一人と評価されているようです。


インドのアートに共通するのは、土俗的かつ強烈な創造性があること、気が遠くなるほどの細かいモチーフが繰り返されていること、などだと思います。
ミティラー画の実演をしていましたが、一筆一筆が実に精密緻密でびっくりしました。

 

ミティラー美術館は新潟県十日町市にあり、中越地震でかなりやられたそうです。
ようやく本年7月21日に再開を果たしたということです。1年9ヶ月ぶり。復興記念として今回の展覧会が開かれました。

会期は15日まで。
お早めにどうぞ!

 

たばこと塩の博物館:
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/WelcomeJ.html



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