2005年02月25日

都教組の懇談会(教科書採択問題)

都教組の懇談会に出席しました。
教科書の採択問題について(特に「つくる会教科書」)です。
 
いろいろ思うところはありますが、様々な立場の意見を聞く事を重視しているのが私のスタンスです。
その意味で、大変勉強になりました。


「つくる会教科書」とは、扶桑社の教科書です。
一般の教科書から見ると随分個性的で、特に社会はどちらかと言うと右派的な教科書です。

私は、新聞も朝日と産経という両極端な2紙を取っているように、できるだけ多様な立場からの意見を聞きたいと思っています。

残念ながら30分くらいしかいられなかったのですが、インターン生に残ってもらいました。

インターン生の報告書の一部です:
「東京教組の立場は、つくる会の教科書(以下「新しい…」)は内容片寄りすぎているということでした。2001年度には新しい…を採択する学校はほんの一部でしたが、今度の採択ではつくる会がかなり攻勢をかけてくるとのことです。
私自身、新しい…は本日の資料を見る限り酷いものと感じましたが、実物を見てみないと何とも言えないのが正直なところです。皆が同じ立場であるからこそ、その立場を疑ってからの批判が必要だと思いました。


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kenposzk at 23:13│Comments(3)TrackBack(0)議会活動 

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この記事へのコメント

1. Posted by ボクシングファン   2005年02月26日 05:39
僕は塾講師の仕事をして中学生に
社会を教えていたことがあります。
作る会教科書は一般に発売されたものを買って、
一般の教科書と比較して読んでみました。


結論から言うと、
朝日新聞等が言うほどは偏った内容ではありません。
争いがある部分について両論併記になっていたり、
既存の教科書には書いてない視点があるくらいです。

「アジア諸国には日本の戦争を支持する国もあった」
「(頑張ったのだけれど)朝鮮人の反発を受けた」

のような書き方が多かったですね。

天皇関係の「神話」の解説に丸々ページを割いて
他にはない強烈な「個性」を発揮していますが、
そのページの結びは次のような文章です。

「このように、史実ではないにせよ、神話を通じて、
 日本人としてのアイデンティティを作ってきた」

逆に一般の教科書には書いてあることが
抜ける部分(日本軍の残虐行為等)もありますが、
作る会側が盛んに攻撃するほど、
「自虐」が激しい教科書もそれほどはありません。


朝日新聞の記事によれば
一体どんな軍国主義洗脳教科書かと思いますが、
案外拍子抜けする人の方が多いのではないかと。


この教科書の最大の欠点は 

 難しすぎる

これに尽きます

奈良平安鎌倉…みたいなことから
覚えなきゃいけない中学生に
一体何を力説しているのかと。

とくに公民はひどいですね。

地方自治体の首長は誰?
知事と市町村長です

みたいな基本的なことを「覚えさせる」段階に
政治学の先端?と思えるようなことを書いたりする。

別の言い方をすると、

 使えない

 受験生の役に立たない

少なくとも僕の関わった「高校に入るための社会」とは
もう世界が違いすぎていました。

「大人の自己満足」のためだけに書かれた教科書です。
大人から見て「偏っている」とかが問題じゃないです。
中学生一般に読ませるものじゃないってことです。
学力低下の防止とかそういう次元でもないです。
「社会科学」について議論するレベルのものです。
高校生でも大半の子には無理で、大学生の一般教養くらい。

その意味で、とにかくその意味だけで、
あれは採択しない方がいい種類の「本」ですね。

まあ、その意味で言えば、今の他の教科書も
それほど出来がいいものではないのですが、
作る会ほど「やりすぎていない」くらいでしょうか。


以上、多少は経験したことがある人間の私見でした。
何かの参考にでもなればいいのですが。
長文失礼しました。
2. Posted by ボクシングファン   2005年02月26日 05:46
補足です。

最大の問題は、批判をする人に、
「ちゃんと読んで内容を検討した人が少ない」
ということだと思います。

だから、批判のポイントがずれることが多いです。
少なくとも僕の周囲にはそういう人が多いですね。
3. Posted by 鈴木けんぽう   2005年02月27日 19:10
ボクシングファンさん、コメントありがとうございます。
私も以前読みましたが、読み物としては結構面白かったように思いました。

仰るとおり、教科書としての用途から考えるとなかなか難しいですよね。
私は「大人の自己満足」だとまでは言いませんが、対象となる子どもを選ぶだろうことは想像に難くありません。
副読本としては価値があるかもしれません。


違う視点からですが、問題になっていることの大きな一つは、教育委員の選び方です。
特定教科書に深くかかわっている人間が教育委員に入って教科書選択に云々するのはどうか? という問題があるようです。


今後ともよろしくお願いいたします。

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