交通問題特別委員会:都市高速鉄道13号線(地下鉄13号線)視察渋谷の住人

2005年01月27日

東京都・管理職試験の国籍問題について

受験を拒否された都の保健師の在日韓国人女性が都に賠償を求めた訴訟で、最高裁大法廷は「合憲」との判断を下しました。
 
私は朝日新聞と産経新聞の二紙をとっているのですが、まったく正反対の社説を載せていて、ある意味すがすがしく思いました。
 
地方自治体にも大いに影響を与えるこの判決です。ある市では局長級まで外国籍の方が就任できると言うことですから、現状を大きく修正するところもあるでしょう。

 
○私の考え
 
私は基本的に以下の考えを持っています。
・行政は必要最小限の仕事を行い、できるだけ個人/団体/企業などに任せたい
・方法論としては、最小の費用で最大の仕事をできるよう、効率化を図りたい
・特定の個人/団体/企業が利益を得るのではなく、必要なサービスを万人が受けられるようにしたい
 
 
その考えからいくと、確かに国籍は「公権力の行使」には重要な意味を持つけれども、国籍で一蹴してしまうのもどうかな、と思うのです。
 
せっかくやる気がある方なのに、その力を発揮させないのはもったいない。必要最小限の費用(=人件費)で最大の仕事をしてもらうためには、やる気や能力が重要になってくるはずですから。
正直、もったいないな、と。
 
都の管理職には公権力を行使しないポストもたくさんあります。そういった職に就く可能性が出てくるから一律だめだ、としているわけですが、やる気を持った当事者にしてみれば、「ある程度付く職が制限されてもいいからより責任を果たしたい!」と思うのではないでしょうか。
いや、そうなると今度は「管理職試験に受かったものに国籍を理由に制限するのはけしからん!」となるのかな。
ちなみに、上記のような任用をしたとしても今回の判決には反しません。都の取り扱いが合憲である、と言う判断だけですから。
 
少し研究してみます。
 

(参考)判決の焦点は裁量権と国籍要件
 
ざっと読んだだけなので恐縮ですが、端的に言うとこの二つが重要なのかと思います。
 
まず、国籍要件。法律用語ですが「合理的な理由」があれば国籍要件をつくることは可能です。最高裁では、原則として日本国籍の人が公権力の行使をする公務員になると憲法上想定されている、と述べています。これの是非について議論があります。
 
また、裁量権の問題。国籍を管理職選考の要件にする、という裁量権を都が持つか否か、と言うことです。判決ではこの裁量権を都が持っている、と判断しています。
 
反対の方は、この二つについて、裁量権は概ね認めているものの国籍要件については「合理的な理由」であるとはいえない、としています。
 


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kenposzk at 15:02│Comments(3)TrackBack(0)議会活動 

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この記事へのコメント

1. Posted by ボクシングファン   2005年01月27日 19:31
非常にバランスがとれ、適切な分析だと思いました。
判決の要旨を端的かつ簡潔にまとめておられるように思いますし。

某マスコミ二誌も含め、そこかしこで聞かれる言説は、
どうも「どちらか」極端なものばかりが目に付きます。

そちらの方がおもしろいといえばおもしろいのですが、
何か一言はさみたくなって精神衛生に悪いです(笑)
2. Posted by ボクシングファン   2005年01月27日 19:42
あ、ここはコメントが反映されないタイプなのですか?
すいません、ブログというものを見始めて間がないもので。

国籍問題の検索で直接飛んできたので、
議員の先生の部屋だとは知りませんでした。
それならブログの形を変えたとしても頷けます。
無責任な嵐が入ってきたら支障が出ますものね。

先ほどは政治の専門家に対してえらそうな
コメントを寄せてしまってすいませんでした。
渋谷区の選挙権はありませんが、
これを機会に応援させていただきます。

それでは
3. Posted by けんぽう   2005年01月28日 10:04
コメントありがとうございます。

>非常にバランスがとれ、適切な分析だと思いました。
>判決の要旨を端的かつ簡潔にまとめておられるように思いますし。

ありがとうございます。
そういっていただけると、嬉しいです!

今後とも宜しくお願いいたします。

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